介護職も医療知識を 全20回の講座スタート

 高齢者の日常生活に密着している介護職を対象に医療知識を提供し、日常のケアに生かしてもらおうとする「介護・看護合同学習会」が10日、桐生市総合福祉センターでスタートした。年度を通した全20回の講座で、訪問看護師や認定看護師、医師、歯科医師など医療専門職が講師を務める予定。初回の10日は「正しく循環器疾患を理解しよう!」をテーマに訪問看護師が日常ケアでの注意点などを伝授した。

 介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)、訪問介護員(ホームヘルパー)、施設介護職員などを対象にした学習会。▽介護職が医療知識を学び日常の高齢者ケアに生かす▽介護職と医療職の連携強化―を2本柱としている。

 勉強会を主催したのは桐生市医師会運営の在宅医療介護連携センターきりゅう。退院後にスムーズに介護サービス利用に移行できる連携基盤をつくる「在宅医療・介護連携推進事業」と、認知症初期集中支援チームなどを含む「認知症総合支援事業」を桐生・みどり両市から委託されている。

 同センターは前年度、ケアマネジャーを対象に試験的に勉強会を開催。管理者の柏瀬輝枝さんは「介護職が医療知識を身に付けることで、ケアしている高齢者の病気の早期発見にもつながる。今年度は内容もバージョンアップしているので、多くの人に参加してもらえれば」としている。

 10日の学習会では訪問看護ステーション「えがとど」の柏瀬郁也さんを講師に迎え、心不全・不整脈をテーマに解説。心臓の仕組みや疾患の基本、高齢者の日常ケアのポイントなどをわかりやすく伝授した。

 循環器疾患を持つ高齢者の日常ケアには「服薬、食事・水分摂取、運動、体重などの管理、脈拍測定などが重要」などと具体的に説明した柏瀬郁也さん。参加者たちは「学んだポイントを在宅介護でも心がけていく」「知らなかったことを学べた。次回も参加したい」など感想を述べた。

 終了後には質疑や情報交換が行われ、介護職と医療職の「顔の見える関係づくり」構築にも一役買った。

 次回学習会は23日午後1時半~同2時半、桐生市総合福祉センターで「心臓術後の安全な在宅生活とリハビリ」をテーマに訪問看護ステーション花あかりの村井達彦さんが解説する。

 参加無料。問い合わせは在宅医療介護連携センターきりゅう(電0277・32・5222)へ。

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