茂木健一郎さん発案、6月に有鄰館で「夏至祭」

 講演で訪れた桐生市を気に入った脳科学者の茂木健一郎さんが、市内在住の友人らとともに「桐生で面白いことやろう」と発案した初イベント「夏至祭in Kiryu 2017」が6月24、25日、同市本町二丁目の有鄰館で開かれる。茂木さんの講演や、映画「FAKE(フェイク)」の森達也監督との対談、同映画上映、環境から未来を考えるシンポジウム、コンサート、アート作品展示など、多彩な催しで祝祭空間を彩る。実行委員会は「ちょっと知的でアートな催しを、お祭り気分で楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

「ねえ福田ちゃん、桐生で何か面白いことやろうよ」「はやりにすがるんじゃなくてさ。自分自身の心と行動で、桐生を盛り上げるイベントを立ち上げよう」

 昨年11月、桐生市市民文化会館で開いた講演後の打ち上げ会場。ざっくばらんな物言いでおなじみの茂木さんが、友人たちに向かって突然切り出したという。

 “福田ちゃん”とは、茂木さんの友人で、桐生市出身・在住の樹徳中高一貫校教諭・福田肇さん。2012年以降3回目の来桐となる茂木さんからの愛ある提案だった。

 この一言で企画が動きだす。フランスで大学院講師をしていた福田さんは、同国の夏至祭をモデルに、知的でアートな祝祭空間を桐生につくろうと奔走し始めた。

 2人の多彩な人脈を通じて集まった出演者は、ゴーストライター騒動で話題になった音楽家の佐村河内守氏を追ったドキュメンタリー映画「FAKE」監督の森達也さん、チェンバロ奏者の渡辺敏晴さん、総合地球環境学研究所(地球研)研究員の太田和彦さん、群馬大学理工学部教授の板橋英之さん、画家の植田工さん、写真家の山崎美穂さんら。

 イベントは24日午前10時開会。午後2時から茂木さんの講演、同6時から渡辺さんチェンバロコンサート、25日正午から板橋さんと太田さんの対談、同4時半から森監督と茂木さんの対談をそれぞれ行う。

 映画「FAKE」上映は25日午前10時からと午後2時半からの2回。明治大学映画研究会の自主制作映画上映会は24日午前10時半からと25日午後5時半から。植田さんと山崎さんの作品展も両日開催する。

 入場料が必要なのはチェンバロコンサート(2000円)と、FAKE上映(前売り券1000円、当日券1200円)で、森監督と茂木さんの対談の入場には、FAKE上映チケット提示が必要。それ以外の催しは入場無料だ。

 実行委員会代表の福田さんは「桐生の歴史を象徴する重伝建の建物で、トークやシンポジウム、音楽、映画、写真、絵画を楽しめる祝祭空間を演出したい。肩ひじ張らずに夏のひとときを楽しんでもらえたら」と話す。

 実行委は趣旨に賛同して協力してくれる新メンバーを募集中。問い合わせは同イベントのフェイスブックページか、電子メールで福田さん(fukuda@po.jutoku.ed.jp)へ。

 映画「FAKE」の前売り券取り扱いは同市稲荷町3の5のシェフハヤカワ(電0277・22・3363、火曜定休)など。

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