桐生第一高、敷地内に新校舎建設へ

 桐丘学園(本部みどり市笠懸町阿左美、関崎悦子理事長)は20日、運営する桐生第一高校(桐生市小曽根町)に隣接する桐生市立西中学校跡(同)の取得を断念し、桐一敷地内に新校舎を建設する方針を明らかにした。桐一は東日本大震災で校舎の一部が損壊したのを受け、市から旧西中校舎を借りて教室不足を補ってきたが、新校舎建設の方針決定に伴い、今年度限りで市との賃貸借契約を終了する。旧西中の校庭は引き続き借用したい意向で、市もこれに応じる考えだ。

 西中は2008年3月に廃止され同年4月から中央中に統合された。これに合わせ、桐一は手狭な校庭を補うため、同年4月から旧西中の校庭を借りて体育や部活動に使っている。

 11年3月の震災で桐一の校舎が損壊したのを受け、市は旧西中の校舎を貸与。11年度から12年9月までは無償、それ以降は各年度の固定資産評価額に基づき月約100万円での使用契約を毎年更新している。

 同学園は、桐一の生徒が恒常的に使える施設を確保するため、12年3月に「旧西中跡地の売却・貸与について」とする要望書を市に提出し、取得を視野に検討を進めた。その結果、昨年11月の学園理事会・評議員会で「学齢人口の減少や学園の財務状況などを勘案し、取得を断念した」(学園総務課)という。

 これと並行し、「いつまでも賃貸借を続けるのは望ましくない」(同)として、校舎を増築して教室を確保する方針を決定。今月15日付で要望書を正式に取り下げた。

 取り下げにあたり、旧西中校舎の使用契約は今年度限りとする一方、校庭は引き続き借用したい意向を市に伝えた。市企画課は「桐一は市にとって重要な教育機関であり、可能な限り協力したい」としており、意向に応じる姿勢を示す。

 新校舎は桐一の体育館の東隣に鉄骨造4階建ての施設を計画。近く着工し、来年4月に開設予定。学園総務課は「今後も将来にわたり桐生市の発展と地域に貢献できる教育機関として使命を果たしたい」としている。

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