重伝建を災害から守れ 桐生市、9月にも住民意識調査

 江戸時代末期から昭和にかけての多様な建物が残り、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定された桐生新町(桐生市本町一、二丁目と天満宮)地区。この貴重な財産を災害から守ろうと、桐生市は5日までに、同地区周辺で防災対策調査に着手した。建物や道路などの現況調査に加え、秋にも住民対象の意識調査やワークショップなどを行って課題を抽出。来年度までに防災計画を策定し、同地区独自の防災マニュアル作りを目指す。

 昨年7月に重伝建に選定され、今年度から本格的な保存整備事業が進む同地区。木造家屋が密集して路地が狭く、少子高齢化も進んでいることから、歴史的な町並み保存と住民生活の安全確保を両立する防災対策の確立が急務となっている。

 市は文化庁の補助を受けて今年度から2カ年で、火災や震災、風水害を想定した同地区周辺の防災対策調査と防災計画策定を実施。今年度は各種調査でハード・ソフト両面の現状と課題を把握する。

 同地区周辺の建物や道路、土地分布、消防・水利施設などの現況調査は先月中に着手済み。早ければ9月にも同地区周辺住民の約500世帯を対象に防災意識調査を行うほか、住民対象の講演会やワークショップを開いて意識啓発にも取り組む。

 来年度は各種調査で抽出した課題をもとに、自主防災組織などの地元団体とも連携しながら防災計画策定を進め、具体的な防災マニュアル作りにつなげていきたい考えだ。

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