桐大生、桐生市議と討論会 「情報発信 工夫して」

 桐生市議会(森山享大議長)は23日、桐生大学(岡安勲学長)の学生とまちづくりをテーマに語り合う討論会を、みどり市笠懸町阿左美の同大で開いた。学生たちは桐生地域の長所や短所、政治への思いなどを率直に語る一方、若い人に対する情報発信のあり方について工夫を求める意見が相次いだ。

 討論会は、同市議会が幅広い層の人たちと意見交換しようと、議会改革の一環として実施している。桐生市内の区長と行った昨年11月以来2度目で、桐大生とは初開催となる。

 出席したのは市議が22人全員、桐大生が看護学科と栄養学科、短大部の生活科学科とアートデザイン学科の学生21人。市議側の司会進行に沿って市議と学生が意見交換した。

 学生らは「織物の伝統や古い建物を大切にしている」「しゃれた店が増えてきた」などと桐生地域の長所を挙げつつ、「若者の遊ぶところが少なく活気がない」「電車やバスの本数が少なく不便」などの短所も指摘した。

 また桐生地域最大のイベントである8月の桐生八木節まつりについて、県外出身学生に行ったことがあるかを聞いたところ、挙手した学生は皆無。「若い人の情報源はSNS(会員制交流サイト)中心なので、情報発信の方法を工夫してほしい」などの要望も出た。

 さらに選挙や政治への関心についても、「SNSでもう少し分かりやすく伝えてもらえたら、若い人ももっと関心をもつ」「情報があればもっと選挙に行くと思う」などと、情報発信に工夫を求める意見が相次いだ。

 出席した看護学科4年の南雲啓至(たかゆき)さん(21)­=みどり市大間々町=は討論会後、桐生タイムス社の取材に「市議側から『学生の声に真剣に耳を傾けよう』という姿勢が伝わった。有意義な時間だった」と答えた。

 その上で「若い人が選挙に行かない理由の一つは、政治にかかわる情報が少ないこと。何も知らないのに投票するのは無責任との思いがある。今回の討論会は政治について考えるいいきっかけになった」と感想を語った。

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