古民家再生で“癒やし空間” 「紫」隣に総合美容サロン

 古いものを活用して新しいものを生み出したい―。桐生市で生まれ育った美容師の関口浩太郎さん(31)=同市相生町二丁目=が7日、築70年超の古民家を再生した総合美容サロンを同市東四丁目の織物参考館“紫”東隣にオープンした。こだわりは1階の約半分を占める「図書フロア」。まちの人たちに開放し、「来た人がつながるコミュニティーの場にしたい」と思いを膨らませる。

 「KICO(キコ)」と命名した同サロンは、約20年間空き家になっていた建物を半年かけて改修。古い街並みの雰囲気を残す木造2階建ての長屋兼店舗(延べ床面積162平方めーとるメートル)で、1階が美容院と図書フロア、2階には「まつ毛ケア」専門店と「リラクゼーションサロン」がある。2階の両店は関口さんの趣旨に賛同した同級生コンビ、桑原晶子さん(30)=相生町五丁目=と林彩子さん(30)=境野町五丁目=がそれぞれ経営する。

 関口さんが古いものを活用したいと思ったきっかけは、旅行で瀬戸内国際芸術祭(香川県など)に訪れたとき。「既存のものを生かしたアートに衝撃を受けた」。そこで考えたのは、古民家の温かい空間を交流の場として活用しながら、総合的な美容サービスを提供し、生活に深く関われる店にすることだ。

 核となるのが図書フロア。1階の半分を占める広々とした空間で、壁一面に本が並んでおり、靴を脱いでくつろげる。談笑するのも読書をするのも自由で、理想は「予定もないしあそこへ行こう、新しい発見や出会い、楽しいことがあるかもしれないと思ってもらえる場所」だという。

 「初期の計画では(図書フロアは)もっと狭いはずでしたが」と苦笑いする関口さんだが、それでもこだわりの詰まった店に満足そう。「大好きな桐生を、私たち世代もそろそろ盛り上げたい」。それが3人の総意だ。

 営業時間は午前10時~午後9時(土曜午前9時~午後8時、日曜午前9時~午後7時)。不定休。問い合わせはKICO(電0277・20・1877)へ。

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