カスリーン台風に学ぶ、あす講演会と写真展開幕

 渡良瀬川流域に甚大な洪水被害をもたらし、桐生市でも多くの犠牲者を出した1947年のカスリーン台風から今年で70年。九州北部豪雨の被害拡大が連日報道される中、70年前の惨事から命を守ることの大切さを学ぶ防災講演会と写真展があす14日、桐生市内で相次いで開かれる。講演会は午後1時半から同4時半まで、市民文化会館小ホールで開催。写真展は14日から21日まで市役所ロビーで行われる。ともに入場無料。

 カスリーン台風による桐生市(当時)の洪水被害は1947年9月15日午後3時すぎに発生。渡良瀬川と桐生川の堤防決壊で死者・行方不明者は146人に上り、全人口の63%にあたる5万8千人が被災した。

 防災講演会は、国土交通省渡良瀬川河川事務所や群馬・栃木両県、桐生・みどり・日光市でつくる土砂災害対策の連絡会が主催。当時発生した土砂災害を中心に専門家が解説し、当時を知る地元住民が体験談を語る。

 開会は午後1時半で、同40分から全国治水砂防協会理事長の岡本正男さんが「近年の災害から学ぶ」と題して講演する。

 同2時35分から、みどり市大間々町在住の川池三男さん(旧黒保根村教育長。被災当時は同村上田沢在住)が「カスリーン台風忌・70年の回想」と題して体験談を語る。

 同3時40分から、防災機器検査協会会長の内藤昌彦さんが「頻発する自然災害に備える・日頃の自助と共助」と題して講演する。

 防災講演会は9月21日にも第2弾を予定。洪水被害を中心とした被災者体験談と専門家による解説で、午後1時半から足利市民プラザ文化ホールで行う。

 問い合わせは足利市の国交省渡良瀬川河川事務所(電0284・73・5551)へ。

 一方、写真展は「カスリーン台風による渡良瀬川決壊から70年」と題し、国交省渡良瀬川河川事務所が作成した約50枚のパネルを借り受けた桐生市が主催するものだ。

 当時の被災状況を伝える写真や地図、各種資料をパネルで展示するとともに、当時の惨状を伝えるニュース映像も放映。水害の恐ろしさや防災・避難の大切さを訴える。

 展示期間は7月21日までの平日午前8時半から午後5時15分まで。問い合わせは市役所本館3階の安全安心課(電0277・46・1111、内線462)へ。

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