“学校”で育つ魚とフルーツ、旧神梅小で校舎跡改修工事着工

 廃校になった旧神梅小学校(みどり市大間々町上神梅)の校舎跡を活用し、魚の養殖と野菜類を生産する工場にする改修工事の安全祈願祭が9日、現地で営まれた。市から校舎跡を借りて経営に乗り出す関東建設工業(太田市)が主催したもので、同社や市の関係者、地元住民ら約20人が工事の安全を祈った。

 同工場は、同社が新事業として経営するもの。市教委と同社が30年間の施設賃貸借契約を結び、校舎跡は同社が改修工事を行うことを条件に無償貸与、跡地の北側約6000平方メートルの土地は年間85万円で貸与する。

 校舎の1階をフグやヒラメ、カキなどの陸上養殖、2・3階をレタスやイチゴ、マンゴーなどの水耕栽培を行う工場にする。廃校跡で養殖と栽培を同時に行うケースは全国初といい、同社は来年4月の完成をめざして工事を進める。

 一方、跡地の南側にある体育館跡には、校舎北側にある神梅公民館を移転し、避難所や防災倉庫の機能も持たせる方針。市は今年度当初予算で、一連の施設整備に6920万円を計上している。

 市教委は今回の企業誘致で、年間約200万円かかっていた廃校の維持管理費が削減でき、逆に市が賃貸収入を得る財政効果に加え、ユニークな廃校活用例としてのPR効果や、施設見学や雇用などを通じた交流人口の増加に期待を寄せる。

 石原条市長は「日本の代表的な中山間地域である神梅地区でこうした事業が行われることに意味がある。この施設が全国に向けた情報発信の基地になるよう期待している」と話す。

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