国会図書館とつながります 桐生市立図書館

 国立国会図書館(東京都千代田区永田町)がデジタル化し、インターネットで公開されていない資料約142万点が、桐生市立図書館で閲覧できるようになる。古典籍や絶版、商業出版されていない雑誌、郷土資料、博士論文など入手困難な資料がデジタルコレクションから提供される。全国834館(8月1日現在)の公立図書館、大学図書館などが参加するデジタル化資料送信サービスに、桐生も加わったもので、9月1日から利用できる。

 資料の良好な保存と検索・閲覧の利便性を図るため、国立国会図書館は資料のデジタル化を進めている。現在までにおおよそ図書50万点、雑誌78万点、古典籍2万点、博士論文12万点の非公開コレクションがある。

 これらは著作権の状況などによって「自宅のパソコンから自由に」「国立国会図書館に承認された公立図書館などの館内で」「国立国会図書館の館内のみで」と公開範囲を三つに区分。桐生市立図書館が承認を受けたことで利用可能となった。県内では県立図書館と前橋市立図書館、県立女子大学図書館などが参加している。

 桐生市立図書館では利用券を持っている人が対象。職員に申し出て2階にある専用機を使う。閲覧は1回30分程度とし、ほかに利用希望者がいなければ30分延長できる。有料の複写サービスも著作権法の範囲内で利用可能になる。

介護で滞在する人に利用券、両毛圏外からの来桐者に朗報

 桐生市立図書館ではまた9月1日から、親族の介護などで市内に滞在している人への利用券の交付を始める。有効期間は1年とし、1年ごとに状況を確認して更新する。

 現在は桐生市のほか、両毛広域都市圏の太田市、館林市、みどり市、足利市、佐野市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町に在住・在勤・在学する人に利用券を交付している。

 藤川恵子館長によると、それ以外の地域の人が来館しカウンターで「親の介護で定期的に桐生に来ているが、本を借りられないか」と問い合わせるケースが増えているという。

「桐生の図書館の方が利用しやすい場合もある。本を通して介護する人とされる人の会話がはずんだり、介護される人に見たい本を届けることもできる」として、交付を可能にするものだ。

 手続きは介護者本人が来館し、申込書を提出。本人と被介護者の身分を証明するものも必要。予約や相互貸借などは受け付けない。新里図書館でも実施する。

 問い合わせは桐生市立図書館(電0277・47・4341)へ。

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