天候不順、商戦を直撃 夏総決算

 気象庁の梅雨明け宣言が出た後から、梅雨本番が到来したような雨続きだった今年の夏。天候不順は夏物商戦を直撃し、野菜など農作物の出来や価格にも影響を及ぼした。一方、暑すぎない気候も奏功してか、遊園地は大きく売り上げを伸ばした。

 「夏じゃないような夏でしたね」と苦笑いするのは、MEGAドン・キホーテ桐生店。水遊びやアウトドア用品から花火、浴衣に至るまで季節商品が軒並み前年比10%程度ダウン。「『よかった』とお伝えできるものがない」と述べた。来店客数も減少した。

 数少ない明るい材料は、中元のギフト。持ち帰り客向け中心に売り場を前年から30%広げ値引き幅を大きくしてお得感を出した。5~7日の桐生八木節まつり期間中は雨がほとんど降らなかったため売り上げも好調で、3日間の直営部門の売り上げは前年比10%増。

 初の試みとして「夏の福袋」を企画し、最低100円、最高15万円の価格帯で菓子類から電化製品まで幅広く販売したところ、「正月並みに売れた」と振り返る。一定額の商品券を購入するとくじ引きで賞金が当たる「お盆玉」も好評だったという。

 野菜はやや高値傾向が続いている。桐生地方卸売市場によると、空梅雨で当初は豊作型だったものの、梅雨明け以降の日照不足と雨の影響が8月半ば以降に表れ、ネギやキャベツなどを中心に平年比で1、2割の高値に。

 一方、ナシ、ブドウ、スイカといった果実の商戦はこの夏、苦戦が続いた。日照不足で色づきが遅れ、ナシやブドウがお盆に間に合わない事態に。スイカは消費が落ち込み、大きく値を崩した。

 今後について、市場卸の桐生青果では「タマネギやジャガイモの主産地である北海道は今のところ順調」と話す。ただ、関東を中心に秋野菜の定植時期への影響が懸念されており、「9月下旬から10月上旬の端境期に品薄状態となる可能性もある」と警戒している。

 レジャーはどうか。桐生が岡遊園地では前年に比べ「8月の売り上げが大幅に伸びた」という。30日時点で800万円台に到達し、2001年以来の数字に。桐生が岡動物園でも前年より人が出たという。「暑すぎなかったことが、かえってよかったのでは」と、両園では話す。

 キャンプ場も好調で桐生市黒保根町の花見ケ原森林公園キャンプ場では「前年よりも利用者が大幅に増えた」という。利平茶屋森林公園キャンプ場でも「前年に比べやや増えた」としており、天候不順の影響はなさそう。

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