自動運転車両が物損事故、未明の実証実験中 群馬大学

 群馬大学は1日、桐生市内の県道で自動運転車の実証実験中、車がガードレールに衝突する物損事故を起こしたと発表した。車には女性運転手と開発者の男性2人が乗っていたが、けが人はいなかった。

 同大によると、事故は午前1時10分ごろ、桐生キャンパスすぐ脇の県道桐生田沼線で起きた。

 同窓記念会館そばの県道に車両を停止後、周囲の交通がないことを確認して発進。時速約20キロで走行中、開発者が合図とともに自動運転機能を有効にしたところ、緩やかな左カーブでハンドルが想定以上に大きく回り、道路左のガードレールに衝突した。

 運転者はブレーキをかけようとしたが、足がアクセル上にあったため間に合わなかったという。事故で車の左前方部やガードレールが壊れた。

 ハンドル制御をスムーズにするためのプログラムを変更したばかりで、同大次世代モビリティ社会実装研究センターの副センター長で事故車両にも同乗していた小木津武樹准教授は、「運転者と開発者との間でプログラム変更の危険性について情報共有が不十分だった」と話す。

 再発を防止するため、プログラム変更の際、運転者に情報を伝えるだけでなく、運転者側の理解度を把握する手順も踏まえる。また、自動運転を有効にする順序をアクセル、ブレーキ、ハンドルの順に変更し、運転車がブレーキに足をかけた状態で自動運転機能を有効にする手順を徹底する。

 また、プログラム変更後、公道走行の前に施設内で安全確認をする作業や、日中走行の前、交通量の少ない夜間などに実験を行う工程については今後、明確な運用ルールに定めるという。

 同大では事故について桐生市や走行実験の対象となる町会長らに報告しており、対策を施した上で実験を継続することにしている。

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