能舞台、中学生らナマで楽しむ にいさと薪能

 「にいさと薪能」として22年前から山上城跡公園で行われてきた公演が、今年度は桐生市能・狂言鑑賞教室として市民文化会館シルクホールで開催された。桐生市内の中学2、3年生と一般希望者が6日の午前と午後に分かれ、世界無形遺産にも登録されている古典演劇を楽しんだ。

 市町村合併後、野外とホールで交互に行われている「にいさと薪能」。今回は宝生流で、まずは水上優さんの解説で基礎知識や演目について学び、相生中、新里中、黒保根中の生徒計6人が、30分けいこをつけてもらったという舞を能舞台で披露。拍手を浴びた。

 狂言は「附子(ぶす)」。太郎冠者と次郎冠者が主人のいない間に、猛毒だと言い置かれた「附子」が砂糖だと見破り、全部なめてしまう。帰ってきた主人にウソ泣きして言い訳する滑稽さ、掛け合いや身ぶりも面白い。

 能は「殺生石」で、那須野原を通りかかった僧が飛ぶ鳥を落とす石に出合うと、妖しい美女が現われて石の由来を語って聞かせる。僧が仏事を営むと、巨石から野干(キツネ)が出てきて、もう悪事を働かないと誓って消える。人物の動と静、囃子方が奏で高まる緊張感も独特だ。

 堀越百桃さん(相生中2年)は「2人がせりふを交互に言ったりして、狂言がおもしろかった」と感想。齋藤健太さん(新里中2年)は「600年以上続く文化がそのまま残っているのはすごいと思う。昔の言葉や時代が表現されていて、衣装も豪華で印象的でした」と話していた。

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