“感じた雪景色”で入賞、勤務先の草木ダムからパチリ

 「第32回水とのふれあいフォトコンテスト」(主催・水の週間実行委員会、協賛・富士フイルムイメージングシステムズ)で、高橋尚美さん=桐生市広沢町三丁目=の撮影した作品が優秀賞に輝いた。かつての勤務先である草木ダムの雪景色をとらえたもの。初めてのコンテスト応募で、思い出深い1枚が受賞したことに、「シャッターを切ったときの感動が、写真を通じて誰かに伝わったのだと思うとうれしい」と喜びを語る。

 高橋さんが水資源機構の草木ダム管理所(みどり市東町)で働き始めたのは2010年4月。写真家・齋藤利江さんの個展で作品に感動し、知り合いに。自称弟子として写真を学び始めた頃だった。

 「感じたら素直にシャッターを切ろうと、いつも心掛けていました」。毎日通う渡良瀬の谷も、国道122号の対岸に位置する管理所からのダムの眺めも、高橋さんにとってすべてが新鮮だった。

 通勤時も勤務時も、デジタルカメラはつねに手元に置いた。幸い、ダムの記録写真を撮影することは仕事の一部でもあった。「職員が気を利かせてくれて、一般の人では立ち入れない区域にも連れていってくれました」

 13年3月いっぱいでダム管理所の勤務は終了するが、3年間毎日違った表情を見せた草木ダムに、すっかり魅了されていた。

 今回優秀賞となった作品「冬のベール」は、2013年2月15日にダム管理所から撮影した1枚。雪に降られていることも忘れ、刻一刻と変わる景色を夢中で追いかけた、そんな1枚だ。

 タケカメラの勧めで初めて応募したコンテスト。作品選びでは、齋藤さんのアドバイスが助けとなった。全2177作品のうち、グランプリの1点に次ぐ5点に選ばれ、「先生からも『おめでとう』と言われてうれしかった」。

 現在50代。今は前橋の会社に勤務しているが、あの3年間はかけがえのないものだったと、受賞をきっかけに再確認している。

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