桐生選手9秒98、応援実った!

 福井市の福井運動公園陸上競技場で9日行われた陸上競技の日本学生対校選手権男子100メートル決勝で、桐生祥秀選手(21)=東洋大4年=が日本選手で初めて10秒の壁を破る9秒98(追い風1・8メートル)の日本新記録を樹立した。約3年前から同名のよしみで応援を続けてきた桐生観光協会や、両者の縁を取り持った桐生市在住の東洋大陸上競技部OB会名誉会長ら“桐生応援団”も、待ちわびた朗報に感激。「ついにやってくれた」「この日を待っていた」などと喜びや祝福の声を上げた。

 桐生観光協会は2014年5月の総会で、「桐生」の名を広めてくれる桐生選手を応援する方針を決定。桐生の特産品を贈った同協会に、桐生選手が感謝の言葉を寄せるなどの交流が続いている。

 桐生選手と桐生市の縁をつなぐ役割を担っているのは、同市新里町関で「すぎの子幼稚園」「おおぞら保育園」を営む元中学校教諭の小池文司さん(80)=同町新川=。

 小池さんは桐生選手の東洋大入学時の同大陸上競技部OB会長(現名誉会長)。昨年10月の同大五輪報告会に同協会役員らと出席し、桐生選手にお祝いの地酒を手渡して歓談するなど、両者の縁を取り持ってきた。

 桐生選手の快挙に小池さんは「『10秒の壁を最初に破るのはお前だぞ』とハッパをかけてきた。今どき珍しい謙虚な好青年。必ずやってくれると信じていた。ついにやってくれました」と感激に声を震わせた。

 さらに「桐生観光協会をはじめ桐生のみなさんの応援に感謝したい。桐生の特産品とともに折に触れていただいた激励の言葉が彼を後押ししてくれたはず。ぜひ桐生に来る機会をつくりたい」と目を細めた。

 桐生観光協会の宮地由高会長も「お祝いの横断幕を作って、今か今かとこの日を待っていた。本当にうれしい」と大喜び。同協会は11日午後、小池さんの営む幼稚園・保育園の園庭で、園児たちとともに横断幕を掲げる「お祝い会」を行う。

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