松立寮跡どうする、跡地利用のめど立たず

 桐生市が所有する旧養護老人ホーム松立寮(宮本町四丁目)の跡地利用にめどが立たず、15年以上“空き家状態”が続いている。所管する市長寿支援課によると、建物の封鎖に加え、草刈りなどを随時実施。解体については「市公共施設等総合管理計画などを踏まえ、市全体として優先順位を考えなければならない」としている。

 同施設は桐生市養老院松立寮として1951年に事業開始し、63年8月に市養護老人ホーム松立寮と改称、94年に桐生市社会福祉事業団へ管理運営を委託した。その後2002年3月31日に廃止されて以来、〝空き家〟状態の市有施設だ。

 主な建物は鉄筋コンクリート造2階建てで、昭和40年代に増改築を繰り返した建物は複数棟にわたり延べ床面積約3100平方メートル。約6300平方メートルの敷地は土砂災害警戒区域が含まれているほか、急傾斜地崩壊箇所の区域、山地災害危険地区(山腹崩壊危険地区、地滑り危険地区、崩壊土砂流出危険地区の総称)の準用地域に指定されている。

 8月に市立北公民館で開かれた議会報告会では、参加した地元住民らが防災・防犯について不安の声を上げ、跡地利用計画の有無などについて質問していた。

 また、今月1日に開かれた市議会教育民生委員会協議会では、市長寿支援課が現状について▽敷地内の樹木の伐採や草刈りなどは同課が随時実施▽車両が侵入できないように表門・裏門に車止めを設置▽建物の扉の封鎖―と報告。過去には転用案があったが実現せず、昨年12月の政策検討会議で解体が検討されて見合わせとなった経緯などを説明した。

 同課は「利用してくれる人・団体が出てきてくれるのが一番」としながらも、長く跡地利用がなく老朽化する現状に、「解体するにしても予算が必要。市有施設全体として優先順位をつけていきたい」と話している。

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