きりゅう映画祭、盛大に

 桐生青年会議所(腰塚有吾理事長)主催の短編映画祭「きりゅう映画祭」が7、8の両日、桐生市市民文化会館で開かれた。「きりゅうシネマ」と題した8日は、桐生・みどり両市内で撮影された新作2短編「リクエスト・コンフュージョン」「JKエレジー」を上映した。

 両作品ともに高校を舞台とした筋書きとなった今回。上映後、監督や出演者によるトークショーが催された。

 同人誌を媒介にLGBT(性的少数者)の世界を表現した「リクエスト・コンフュージョン」を担当したマキタカズオミ監督は「僕がBL(ボーイズラブ)の漫画が好きで、今まで手掛けた作品に多かったLGBTと結びつけた」と、狙いを説明した。

 貧困にたくましく対峙(たいじ)する女子高生を主人公にした「JKエレジー」の松上元太監督は「不条理を最後に克服する姿を描きたかった」と述べ、「カットした部分を含めて長編に再編集し、来年以降劇場で公開したい」と展望を述べた。

 第2回で頑固な機屋の旦那の姿を描いた「桐生人」を手掛けたYuki Saito監督初の商業長編映画で、松雪泰子さん主演の「古都」も特別上映。Saito監督は「テーマは伝統の継承。桐生人を撮れたことが古都に結びついた。僕にとって二つは姉妹の作品」と関連性を語った。

「なぎさ」グランプリ、きりゅうアワード
 第7回きりゅう映画祭(桐生青年会議所主催)初日の7日、桐生市市民文化会館で催された「きりゅうアワード」は、公募111作品から絞り込んだ7短編を上映し、「なぎさ」(古川原壮志監督)がグランプリ、「VANISH」(畑井雄介監督)が来場者の投票で選ばれる観客賞に輝いた。

 グランプリの「なぎさ」は、高校生の男子が亡くなったクラスメートの女子とプールサイドで交わした言葉の追憶と、現実の生活を交差させた作品。

 受賞に「びっくりしています。作品を大きなスクリーンで多くの人に見ていただけたのは喜び。受賞を励みに、これからも作品をつくりたい」と笑顔をみせた。作品については「現実と主人公のみているものの違いを表現した」と解説した。

 審査委員長を務めた映画監督の冨永昌敬さんは「同業者として、もう少し続きをみせてくれというざわざわした感じを受けた」と選出理由を語った。

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