藪塚近く、今井さん方の畑、露地でパパイア栽培

 藪塚地区の南、太田市成塚町に住む今井潔さん(75)は、自宅の畑で青いパパイアを栽培している。

 退職を機に農業を始めた今井さん。通常の野菜はもちろん、以前はみどり市笠懸地内でサクランボを栽培するなど、新しい試みにも挑んでいる。

 パパイアへの関心は、農業新聞や専門誌で見たのがきっかけ。南国のフルーツのイメージが強いが、黄色く熟す前の青いパパイアは野菜として利用され、沖縄をはじめ東南アジア諸国の食卓を彩っている。

 最近、茨城県や群馬県の板倉地区など、北関東でも青いパパイアを栽培している農家があると知り、挑戦してみようとさっそく行動に。

 沖縄から種を取り寄せ、種苗業者に苗木をつくってもらい、4月に20本の苗を定植した。「遅霜にさえ注意すれば、栽培はそれほど難しくありません」。暑さとともに成長は加速し、夏には樹高3メートル弱、幹回り30センチほどの立派な姿に。

 小さな白い花が咲くと、アーモンドのような形状の緑の実を結び、それがむくむくと膨らむ。大きなもので長さ30センチほど。1本の木に20、30個とみのる。

 収穫期は9月から10月半ばまで。とれた実は県道桐生伊勢崎線沿いにあるJAファーマーズ太田藪塚店(太田市大原町)などの店頭に並んだ。

 南国の植物なので関東の冬は越せない。「11月には葉が枯れ、木そのものもダメになる。じつは昨年も試しに栽培したので、要領はつかんでいます」

 皮をむいて、白い果肉を千切りにして炒めたり、生のままサラダで味わったり、漬物にしたり。シャキシャキとした歯ごたえがおいしいのだが、関東ではなじみのない食材だけに、消費の方はまだ伸びない。

 「ゴーヤーだってなじみがなかったのに、今ではポピュラーになった。青パパイアもいずれ受け入れられるのでは」と今井さん。

 今季の収穫はほぼ終了。来年もまた栽培するつもりだ。

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