遊具の転落防止策強化、対策進める桐生が岡遊園地

 桐生が岡遊園地は1日から、大型遊具「アドベンチャーシップ」の座席一部に滑り止めテープを設置して運行を始めた。6月に北海道で発生した類似遊具による転落事故を受け、滑り落ち防止対策を行ったもの。桐生が岡遊園地では同遊具による転落事故はこれまで起こっていない。今後はメーカーと相談して乗降口に扉をつける予定で、「引き続き安全運行のため注意していきたい」としている。

 北海道留寿都村の「ルスツリゾート」遊園地で6月、大型遊具の海賊船「バイキング」から小学6年男児が転落して軽傷を負った。国土交通省社会資本整備審議会は10月25日、遊具の構造に一因があるとした調査報告書を公表。同省は同型や類似の遊具がある18都道県の27遊園地に対策を取るように指導した。

 事故が起きた遊具は定員40人の船型乗り物。振り子のように動き、客席の最後部は最大75度の傾斜が生じる。男児は最後部に乗り、安全バーから手を離した際に体勢を崩してプラットホームに落ちた。

 報告書は遊具について、安全バーが体に密着しないため座席から滑り落ちるのを防げない上、乗降口に扉の類がないため外への転落も防げないと分析。事故の一因に挙げて対策を求めている。

 桐生が岡遊園地の「アドベンチャーシップ」は同じ製造元の新しい型で、2005年に設置。事故が起きた遊具の乗降口が両側にあったのに対し、同園は片側のみで、乗客の体のはみ出しなど確認しやすい構造だ。

 国土交通省の指導を受けた後、同園では10月26日から滑り止めテープを試用。きのう1日からは全座席にテープを貼ってアドベンチャーシップを運行しており、「これからも安心・安全に楽しんでもらいたい」と話している。加えて、製造元へ依頼して乗降口の扉の設計を進めている。

 同園のアドベンチャーシップは職員による開園・閉園時の目視点検に加え、製造元による年に4回の点検を実施している。

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