課長さん、頑張って 徒歩で20キロ縦断、みどりで特別研修

 みどり市の課長級職員らが2日、市役所笠懸庁舎から東支所までの南北約20キロを徒歩でめぐりながら市内の現状を調べるフィールドワーク研修を行った。同市の次長・課長級は近年、うつ病などに陥り長期休暇や早期退職、自ら申し出ての降格といったケースが相次いでおり、研修を通じて気力と体力のトレーニングに加え、同じ目標をめざす仲間とのコミュニケーションやチームワークの強化を図る狙いもある。

 みどり市役所ではこの1年前後の間に、総務、健康管理、財政、企画の各課長が精神疾患に陥るなどして長期休暇を取り、復帰に伴い降格を願い出るケースが続発。防災などを所管する危機管理課のトップ・危機管理監(次長級)は2人続けて早期退職や途中退職する異常事態が続いている。

 市総務課は「仕事の負担よりも管理職としての重圧に押しつぶされる例が多い」と困惑。人事を担う市幹部は「事務能力の高さとマネジメント能力は別で、管理職としての適性を見抜くのは難しい」と頭を抱える。

 こうした状況も背景に、今回初めて行った“徒歩研修”は、課長30人と次長6人が6班に分かれ、市役所笠懸庁舎、大間々庁舎、東支所を結ぶ約20キロを2コースに分かれて歩き、「道路や歩道の状況」「避難所」「空き店舗」「観光資源」などのテーマを点検するというもの。部長6人も任意で参加した。

 5時間以上かけ、約3万歩を刻んだ課長らは、汗をぬぐい足腰をさすりながら全員無事に踏破。「想像以上にアップダウンが激しい」「車では気づかない道路や歩道の危険箇所があり、お年寄りや交通弱者への対応をもっと考える必要性を感じた」など、自分の足で確かめた実感を話した。

 小池秀樹総務課長は「互いの体調に気を配り、励ましながら歩いた経験を、課の職員への気遣いや声かけといったマネジメントに生かせれば。研修を通じ、ふだん接点の少ない課長どうしの連帯感も高まり、1人で抱え込まず互いに相談しやすい空気もできたのでは」と意義を語った。

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