老人ホームにアートのまち、桐大短大部アート・デザイン学科

 桐生大学短期大学部アート・デザイン学科の2年生が、“アートの視点”を生かして、高齢者介護施設の環境向上に取り組んだ。藪塚町の介護付き有料老人ホーム「ブルーメンハイム・トーホー」の協力で行ったもの。20日に同施設でコンセプトや空間デザインを発表し、学生たちが館内に装飾を施した。

 デザイン提供を通して地域貢献を目指す授業「フィールドワーク」の一環。これまで東邦病院(みどり市笠懸町)などの協力で実施しており、学生たちは病棟の特徴を生かした療養環境づくりを行ってきた。

 今回はブルーメンハイム・トーホーの施設全体を「まち」としてとらえ、利用者の各個室を「わが家」、共有スペースを「公園」「さんぽ道」などと想定。「わが家」に自分の好みの庭を作れるように花や葉のモチーフを作製して配布した。

 リハビリ室の壁に木の枝を見立て、リハビリに参加するたびに花や木の実のモチーフを貼り付けられるように準備。利用者たちがより楽しんでリハビリに取り組めるよう工夫した。

 また、お年寄りたちに親しみを感じてもらおうと、利用者や職員、その家族らから施設キャラクターを募集。人気投票で1位になったキャラクターを学生たちがさまざまな表情やポーズで描き、空間デザインに取り入れた。

 「かっこいいとかかわいいだけでなく、安全面やお年寄りの目線で安心できるデザインなどこだわった」と参加学生の秋本清彦さん(21)。「みんなで意見を出し合い、納得できる仕上がりになった」と笑顔を見せた。

 学生たちのプレゼンテーションを受け、同施設の圓岡聡子施設長は「介護職員とは全く違う視点で楽しい空間を提案してくれた」と話した。

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