リウマチ治療で多職種連携、専門チームが発足 東邦病院

 みどり市笠懸町阿左美の東邦病院(竹内宏明院長)で今秋、多職種が連携してリウマチ治療にあたる専門チームが発足した。今年6月に着任した内科医でリウマチ専門医の斉尾友希江さん(51)の呼びかけで実現したもの。斉尾さんを中心にメディカルスタッフや事務職がそれぞれ力を発揮し、患者の生活スタイルや目標など個々の状況に合わせた治療を行う。

 関節リウマチは、関節の炎症により骨や軟骨が破壊され、放っておくと関節が変形して動かなくなってしまう病気で、原因は明らかになっていない。

 過去には痛みを和らげることを主な目的に治療が行われていたが、薬物治療が進んだ最近は、早期治療で症状をコントロールしたり、関節の破壊を防ぎ修復を目指す方針へと移行した。

 同時に生活の質改善に向けた早期リハビリや、薬の選択、精神的ケアに加え、薬物治療で高額になる医療費の側面なども注目され、医師だけでなく多職種が情報を共有して、それぞれの役割から患者の課題に取り組むことが求められるようになった。

 斉尾さんは2013年、当時勤務していた岐阜県の羽島市民病院で関節リウマチ専門の診療チームを発足。適切な治療に加え、リウマチに関するオリジナルパンフレットを作成するなど、患者や家族の不安軽減にも取り組んできた。

 経験を生かし、東邦病院に着任した今年8月に院内研修会を開催。リウマチ治療における他職種連携の重要性を積極的に呼びかけ、チーム発足に結び付けた。

 チームは斉尾さんを中心に、看護師、薬剤師、リハビリ職、管理栄養士、臨床検査技師、放射線技師らメディカルスタッフに加え、事務職が参加した。

 複数種あるリウマチの治療薬は、経過観察しながら患者の生活スタイルに適したものを選択。薬剤師が薬の説明を、看護師が自己注射指導や薬に対する悩みや不安を傾聴する。また治療の早期からリハビリ職が介入して日常生活や仕事における動作の向上を図り、治療段階にあった食事療法について管理栄養士が指導に当たる。

患者向けセミナーも

 「チームで情報を共有し、やりがいをもって治療に取り組む。患者さん一人一人の目標を達成できるよう関わっていきたい」と斉尾さん。来春に向けて患者向けのセミナーを企画しているほか、5年後をめどに市民公開講座を開催する目標を掲げている。

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