旧本町二丁目郵便局舎、蔵造りいかし修理再生

 桐生新町重要伝統的建造物群保存地区内で本町通りに面した旧本町二丁目郵便局の外観が修理され、土蔵を改造したモダンな建物がよみがえった。来年は内装工事をする予定で、所有者の高木一彦さん(60)=本町二丁目=は「飲食業以外で入居者を募集しています」としている。

 織物整理業をしていた高木さんの祖父が戦後に現地に移転、父の代まで敷地内で操業していた。通りに面した蔵は明治期の建造と推定されており、昭和9(1934)年に改築して特定郵便局として開局。平成4(1992)年まで使われ、その後はおもちゃ屋さんに。

 空き店舗となってからは傷みが激しく、風で屋根のトタンが飛ばされたことをきっかけに、高木さんが桐生市に相談。1年半ほどかかって伝建群保存事業の補助事業による修理が決まり、今春から工事が始まった。

 「定年を控えて次の代への相続を考える時。自宅と壁1枚で接していることもあって、壊すのではなく修理する決意をしました」と高木さん。

 工事の過程で、建物は明治期の蔵造り2階建てで、昭和9年に外観を洋風に改修した痕跡も明らかに。雨漏りなどで北側の壁面や柱の傷みが激しかったが、昔の部材を可能な限り生かしつつ、修理工事が行われた。入居者を募集しており、問い合わせは高木さん(電080・6751・4610)へ。

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