無事故無違反“地球100周” 松村さん大臣表彰

 トラック運転手ひと筋48年。400万キロ以上を走りながら、無事故無違反を続ける桐生市在住のドライバーがこのほど、国土交通大臣表彰を受けた。東群運送(桐生市琴平町)に勤める松村信雄さん(73)=同市川内町三丁目=。子どものころから憧れた仕事ができる喜びと、無事故無違反を続ける緊張感を大事にしてきた。「長く勤めさせてもらえる環境に感謝したい」と笑顔で語る。

 松村さんが受賞したのは、国土交通省が10月30日に行った2017年自動車関係功労者大臣表彰。貨物運送の運転者として全国25人の受賞者の一人に選ばれた。

 桐生市東五丁目出身。子どものころから運転手にあこがれ、18歳で免許取得後すぐに運送業へ。25歳で東群運送に入社し、大型トラックでの首都圏往復便40年を経て、中型トラックでの県内配達を8年務める。

 1日約350キロ走った大型時代は40年で約370万キロ、1日約150キロの中型でも8年で約30万キロで、延べ走行距離は計400万キロ。1周約4万キロの地球100周分だ。

 それだけ走っても、仕事では無事故無違反で無遅刻無欠席。「愚痴や弱音を吐かない」のがモットーで、毎朝必ず自宅の神棚に水を供えて安全を祈るのが日課だという。

 「会社の門を出たときに毎日、『きょうも事故がなくて良かった』と思う。大好きな仕事ができる喜びと、無事故無違反を続ける緊張感。その気持ちを忘れずにいたい」

 現在の担当業務は、県内の各病院に人工透析の薬を配達する仕事。「患者さんがこの薬を待っていると思うとやりがいを感じる。会社と職場に恵まれ、長く勤めさせてもらえることに感謝したい」と目を細める。

 3人の息子を育て上げ、現在は妻との2人暮らし。プライベートで実は十数年前に一度、自家用車で進入禁止違反をしたことがある。「自分は運転がうまくないんで…」。そう自らに言い聞かせながら、松村さんはきょうも喜びと緊張感をもってハンドルを握る。

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