下山さんが「美しい風景写真100人展」入選

 桐生市境野町在住の下山達夫さん(72)が東日本大震災前に岩手県陸前高田市で撮影した写真「黎明(れいめい)に染まる」が富士フイルムと隔月刊風景写真が共催する「第13回美しい風景写真100人展」に入選した。「作品にして残しておきたいと考えていたので、うれしい」と話している。

 日本の美しい風景を銀塩フィルムで写しとめた作品を募集する同展には一般部門と学生部門合わせて約3100点の作品が寄せられた。一般部門の応募作品の中から選ばれた80点とプロ写真家の招待作品20点の計100点は15日から28日まで、東京都港区の富士フイルムフォトサロン東京に一堂に展示し、また、学生部門の入選作20点は併設のミニギャラリーに飾られる。

 下山さんの入選作品は2009年1月に撮影したもの。陸前高田市は下山さんの妻の三重子さんの故郷で「岩の迫力に圧倒され、この上ない魅力を感じていた場所。当日は朝日が岩を赤く美しく染め、自然に感謝の1枚でした」と振り返る。

 この時、早朝の撮影に備えて宿泊した三重子さんの姉夫婦の家は東日本大震災の津波で流され、姉夫婦も亡くなっている。達夫さんは「震災後訪れた街は更地となっていたが、海岸は変わらず、美しいままでした」と静かに話した。

 開館時間は午前10時~午後7時(最終日午後4時まで)。入場無料。サロンは都営大江戸線「六本木駅」8番出口に直結。なお、入選作品は「風景写真」の1・2月号特別付録で掲載する。問い合わせは同サロン(電03・6271・3351)または富士フイルムホームページを参照。

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