桐工生3人が桐生が岡動物園にベンチとテーブル

 県立桐生工業高校の3年生3人が今年度、授業の一環として、桐生が岡動物園のフラミンゴ広場に設置するベンチとテーブル作りに取り組んでいる。製作だけでなく、企画のプレゼンテーション、デザイン・設計、見積書作成からの材料発注など、実際のものづくり過程を一年を通して体験。来年2月の納品を前に「来園する人が使いやすく安心できるものを」と作業にいそしんでいる。

 学科ごとに専門性を高める授業「課題研究」の一環として企画したもの。2016年3月に、桐生市と同校で「桐生が岡動物園 環境整備連携事業」として覚書を作成。同校建設科の高橋良人さん(17)、阿久津拓実さん(17)、星野友希さん(18)の3人が、4月から動物園に企画やデザインをプレゼンテーションしたり、図面の見積書を提出するなど、実社会のものづくりを想定した工程を踏んできた。

 制作しているのはテーブル1台と3人掛けベンチ2脚。「お客さんのニーズに合わせた設計は初めて。子どもたちの利用も考えて安全には一番気を使った」と高橋さん。

 テーブルは車いす利用者が使いやすいようにと高さや形状を工夫した。ベンチは子どもたちが座面で絵を描くことを想定して平らにするなど、幅広い来園者に向けてデザイン・設計に取り組んだという。

 実際の製作過程ではそれまでの学校の授業と異なり、慣れない作業に苦労もあった。

 材木は規格品で購入し、必要な部品を切り出して製作する。阿久津さんは「これまでは材料の削りしろを考えたことがなかった。想定して計算するのが大変」と作業から学んだことを語る。

 慣れないほぞ穴加工に「墨線通りにするのが難しいけれど、正確にできると楽しい」と星野さん。一連のものづくりから多くを学び、高橋さんは「わからないこともたくさんあるけれど、やりがいを感じている」と笑った。

 設置は2月中旬を予定。コンクリート材での基礎づくりなども生徒たちが行う。同園の斎藤隆浩園長は「限られた予算で運営する園にとって、設備のコストダウンはありがたい話。地元の学校教育にも貢献できる」と話している。

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