産婦人科相次いで開院へ、みどり市でも出産可能に

 全国的に医師不足が懸念されている産婦人科の分野で、桐生・みどり地域出身の医師が今年、地元にクリニックを相次いで開院する。4月には相生町一丁目のマーケットシティ桐生そばに「島村京子クリニック」が、8月には笠懸町阿左美の岩宿駅そばに「岩宿クリニック」がスタート。両クリニックはそれぞれの特徴を生かし、地域の出産・子育て環境の充実や女性特有の病気予防などを図る。

「女性同士の気軽さを」

4月中旬開院予定の「島村京子クリニック」は、特に婦人科検診に力を入れて女性特有の病気の早期発見・早期治療を図る。「乳がんや子宮がんは早く見つけて治療すれば治る病気」と院長の島村京子さん(45)。「女性同士だからできる相談や気軽さを大切に。受診しやすいクリニックづくりを目指す」と話している。

島村京子さん

島村京子さん


 島村さんは県立桐生女子高校卒業後、群馬大学医学部に進学。同大学付属病院、原町赤十字病院(東吾妻町)をへて、2007年から桐生厚生総合病院に勤務している。

 新設するクリニックの産科は妊婦健診が中心。仕事帰りや土曜日の健診も歓迎し、「働く女性が受けやすい環境づくりができれば」という。

 出産は桐生厚生総合病院に引き継ぐ仕組み。10年以上勤務した経験から「設備も医師もそろって安心して出産ができる」と強い協力関係を構築。「公立の総合病院と開業医、それぞれの特徴・メリットがある。選択肢が広がることで、出産しやすい地域づくりに貢献したい」と話した。

 問い合わせは「島村京子クリニック」のサイト(http://www.shimamurakyoko-clinic.jp/) icon-external-link へ。

「妊婦さんに寄り添う」

 今年8月に「岩宿クリニック」を開院する星野正道さん(38)は、みどり市内で唯一の出産ができる医療機関として「地域の期待に応え、地元で安心して出産できるよう妊婦さんや家族に寄り添ってゆく。地域に根ざしたクリニックにしたい」と力を込める。

星野正道さん

星野正道さん


 星野さんは県立前橋高校を卒業後、地域で活躍する医師を志して自治医科大学に進学。今年度まで群馬大学医学部付属病院で産婦人科助教を務めている。

 開院に向けて「妊婦さんの思いや不安を少しでもくみ取って、寄り添っていきたい」と語る星野さん。2歳の子どもを持つ父親として「子育て世代の目線で妊婦さんやその家族と向き合っていけたら」という。

 医院の名前は「地元の人が覚えやすく、土地に長く根ざしていけるように」と願いを込めて「岩宿クリニック」に決めた。「気がねなく足を運んでもらえるようにアットホームな雰囲気をつくりたい」として、院内にはマタニティーヨガや母親学級・両親学級、産後ケアなどを行うための多目的室を設置。地域のニーズに応じて活用する予定だ。

 問い合わせは岩宿クリニックのサイト(http://iwajuku-cl.jp/) icon-external-link へ。

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