わ鐵のオリジナルヘッドマークで“孫列車”

 わたらせ渓谷鐵道(本社みどり市大間々町、樺沢豊社長)で30日、桐生市在住の夫妻が孫の誕生日を祝おうと、自らデザインしたヘッドマークが完成した。きょう31日から普通列車の車両先頭に掲出され、2月13日まで同路線を1日2~5往復する。同夫妻は「赤ちゃんのころから手を振っていた、わ鐵の列車でお祝いできてうれしい」と感慨深げ。孫は自分の顔写真入りヘッドマークを指さしながら、「カッコいい」とお気に入りの様子だった。

 自らデザインしたヘッドマークを運行列車に掲出する新サービスは、わ鐵が昨年9月から始めた。これまで雑誌社3社、個人3人が利用しているが、沿線住民(桐生・みどり・日光3市)の利用は今回が初めてとなる。

 初の沿線利用者は、桐生市相生町二丁目のわ鐵線路そばに住む大澤則之さん(60)・恵美子さん(年齢非公表)夫妻。次女の生方舞子さん(31)=堤町三丁目=の長男で、孫の康太ちゃん(4)が2月6日に誕生日を迎えるのに合わせ、彼が大好きなわ鐵の列車を使ってのお祝いを思い立ったという。

 ヘッドマークのデザインは祖母の恵美子さんが担当。直径57センチの円状アルミ合板に、康太君の顔写真と「祝5歳」の文字に加え、彼のお気に入りの電車や恐竜、魚、日本昔話のキャラクターなどを周囲に散りばめた。

 康太ちゃんは赤ちゃんのころから、わ鐵線路近くの祖父母宅で、列車に手を振るのが日課という大のわ鐵ファン。東武鉄道の特急りょうもう号や新幹線も好きだが、わ鐵の普通列車が「鉄道好きの原点」(舞子さん)という。

 30日には康太ちゃんと舞子さん、祖父母の4人が、みどり市大間々町のわ鐵本社を訪問。隣接する大間々駅構内で、WKT形の普通列車の先頭(桐生方面側)に同日取り付けたばかりの特製ヘッドマークを見学した。

 「ちょっと恥ずかしい気持ちもあるけど、忘れられない誕生日祝いになります」と感慨深そうに見つめる大人3人。一方の康太ちゃんは「あの顔はだれだ? 見たことある!」と興奮ぎみに駆け寄り、「すごくカッコいい」と満足そうな笑顔を浮かべた。

きょうから11日間

 掲出期間は31日から2月13日まで(8~10日除く)の11日間。大澤さん・生方さん一家は、康太ちゃんの誕生日の2月6日、特製ヘッドマーク付きの列車に乗車し、桐生―間藤駅間を往復乗車して誕生日を祝う予定だ。

 わ鐵の樺沢社長は「約4カ月で7件の利用があり、想像以上の反響に驚いている。さまざまな使い方があると思うので、ぜひ有効に活用していただきたい」と呼び掛けている。

 特製ヘッドマーク掲出の料金は、個人が1枚3万2400円(企業は要相談)。指定日(申し込み60日後以降)から10日間程度、WKT形の普通車両の先頭に掲出する。デザインはデジタルデータでの入稿が原則。掲出期間終了後はヘッドマークを記念にもらえる。問い合わせは同社(電0277・73・2110)へ。

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