桐生織塾、街なかのビルへ移転し再稼働

 桐生織塾(新井求美塾長)が梅田の古民家から街なかのビルへ移転し、再稼働しはじめた。今年度に設けられた桐生市新規工房開設補助金の第1号で、毎月第1土曜日には体験教室を開催して、街のにぎわい創出に一役買うことにしている。

 県繊維工業試験場に勤めながら染織の研究やコレクターとして広く深い人脈を培ってきた故武藤和夫さんが1990年3月に設立した桐生織塾。桐生の工場制手工業発祥の「成愛社」ゆかりの、築150年以上になる古民家を創作工房にしてきた。

 2009年に塾長が交代してからは銘仙や民族衣装コレクションの展示活動も充実、子どもたちの体験学習やロケなどにも協力してきた。しかし所有者の死去によって土地・建物が国税局の公売手続きに入る見込みとなり、立ち退き、休塾を余儀なくされていた。

 新規に入居したのは桐生市本町五丁目の「さくらや」3階。木製の織機を運び上げ、組み立て直し、再び手織りができるようになった。いまは高機5台と地機2台が据えられている。しかし半年もかかったままだった経(たて)糸は切れやすく、織機の微妙な調整のほか、塾生たちも身体感覚を取り戻す必要があるようだ。

第1土曜に体験も

 工房は毎週木、金、土曜日と第1、第3日曜日の午前10時~午後4時に見学できる。また第1土曜日にはさくらや1階で体験教室を開く。初回が3日でカード織。紙のカードと割りばしが織機となって、絹糸でストラップや眼鏡ひもなどに使える細いひもを織る。材料費1000円。先着7人。

 新井塾長は「街なかで人との交流を楽しみたい。体験の内容は毎月考えます」と語り、一店一作家運動でも付き合いのあるさくらやの金子由美彦店主は「相乗効果を期待してます」と話している。申し込み、問い合わせは新井塾長(電090・5215・9298)、さくらや(電0277・43・5113)へ。

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