「地震防災活動マニュアル」を作成、来月には訓練も予定

 東日本大震災から2年半。桐生市立特別支援学校(桐生市菱町二丁目、小山敬司校長)は、独自の「地震防災活動マニュアル」を作成して全校教職員や保護者と共有、もしもの事態に備える。校舎は障害児・者とその家族の「福祉避難所」となり、子どもたち個々に必要なものをまとめた「防災グッズ」の備蓄も2学期初めに完了。10月にはマニュアルに沿った防災訓練を予定している

 震災発生後、障害児・者やその家族には避難所に入ることもできず、車内で過ごすしかなかった人たちもいた。防災体制を構築する場合、養護学校などではより細かな、個々に応じた対策が求められる。

 新年度、旧菱中から特別支援学校になり、新任した小山校長は、まずPTA総会で全教職員、児童生徒にヘルメットを用意することを提案。了承され、一人一人に黄色いヘルメットが渡された。そして防災マニュアルがなかったため、国、県が作成した手引きや桐生市地域防災計画書を参考に独自のマニュアルづくりに取り掛かる。体育館は200人収容可能な避難所に指定されているが、校舎については「福祉避難所」指定を要望。引き渡しカードも作製した。

 そして昨年10月にはスクールバスで下校中に地震が起きたという想定で訓練。バスが学校に戻り保護者が迎えに来て、30分以内に引き渡しが完了した。

 そして今年度、PTAとの話し合いで子どもたち個々の「防災グッズ」を校内に備蓄することに。非常食の乾パンを食べられない子もいるためで、丸一日を学校で過ごすことを想定し、水500㍉リットル4本、賞味期限が長くその子が食べられるもの、バスタオルや懐中電灯、ウエットティッシュ、ビニール袋、かっぱなどだ。薬やオムツなどは必要に応じ、電車の本やぬいぐるみなど、あると落ち着くものも認め、リュックサックなどにまとめ、空きスペースのある保健室内倉庫に完備された。学期ごとに家庭に持ち帰って点検、休み明けにまた持参して備蓄する。

 同校は現在小学部22人、中学部12人、教職員37人。来月にはマニュアルに沿った防災訓練を行い、安全安心に万全を期す。

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