桐生と「江戸」の伝統芸能競演、「絹の美・伝統芸能祭」

 桐生新町重要伝統的建造物群保存地区を舞台に、桐生と江戸の伝統芸能が演じられる「絹の美・伝統芸能祭」が3月、3日間にわたって開催される。有形、無形の文化遺産を生かした地域活性化事業として、文化庁の補助金を得て行われるもので、予算は約1000万円。「江戸」からは歌舞伎、新内浄瑠璃、木場木遣(きやり)の演者が来桐、桐生からは白瀧神社太々神楽、桐生木遣、桐生祇園おはやし連が出演。「いきの文化〜江戸と桐生」をテーマにしたシンポジウムもあるなど、濃密な内容だ。

 主催団体として桐生の絹遺産活用実行委員会(北川紘一郎委員長)が結成され、22日に第1回実行委員会が開かれた。富岡製糸場での東京スカパラダイスオーケストラ公演や富士山、平泉、奈良などで世界遺産劇場を手がけてきたSAP(本社・東京)のプロデューサー三隅吾一さんが事務局を担当。副委員長は奈良彰一さん、彦部篤夫さん。桐生新町町立て祭に協賛するため同祭実行委員長の斉藤雄一さん、きりゅう市民活動推進ネットワーク代表の近藤圭子さん、桐生市担当者、地元事務局主管の北川祥子さんが、地元出演者とプランを練った。

 主会場は有鄰館煉瓦蔵で、祇園屋台の襖(ふすま)絵に囲まれた空間で23日に桐生祇園囃子、白瀧神社太々神楽、江戸の木場木遣保存会が上演。29日は歌舞伎俳優の中村壱太郎さんの舞踊と東洋文化研究家アレックス・カーさんらを迎えてのシンポジウム。30日に桐生木遣保存会「桐声会」と新内浄瑠璃の人間国宝・鶴賀若狭掾さんが舞台をつとめる。

 開演は各日午後5時で、23日には木場木遣、30日には桐生木遣が鉾座から有鄰館までを流して入場、30日には新内流しが無鄰館から有鄰館を通るという趣向も。江戸期から形づくられた町並みで民衆のいきの美学を体験する、生きた機会となる。

 問い合わせはSAP(電03・5226・8537)へ。

関連記事: