転倒、倒壊、被害甚大 史上最多45センチ超の積雪

発達しながら日本列島の南岸を進んだ低気圧と寒気の影響で、桐生地方は14日朝からほぼ丸1日雪が降り続いた。積雪量は15日午前6時現在、桐生市の市街地で約45センチ(本紙調べ)とこれまでの最多(1986年2月の33センチ=桐生市消防本部観測)を28年ぶりに上回る記録的なドカ雪となった。この影響で鉄道、バスなどの公共交通機関は始発からすべて運転見合わせとなり、雪の重みで建物などが倒壊する被害が相次いだ。車のスリップ事故や立ち往生も多発し、転倒などで救急搬送される人も相次いだ。

雪は15日午前6時すぎに雨に変わり、一時は風も強くなるなど大荒れの天気となった。前橋地方気象台によると、桐生市の最大瞬間風速は15日午前8時すぎに21・6メートルと、2012年6月と並んで観測史上1位を記録した。当時、桐生市には竜巻注意情報が発令されていた。

桐生市消防本部によると、大雪の影響による出動は15日早朝から、雪の重みで住宅の屋根が倒壊したり、車庫がつぶれるなどの被害が相次ぎ、転倒などによるけが人も出た。

桐生署によると、管内では14日午後5時から15日午前8時までに16件のスリップ事故が発生した。大半は物件事故で、人身事故はいずれも軽傷だった。15日朝からは車の立ち往生も相次ぎ、対応に追われた。

鉄道各社やおりひめバスは15日始発から全面運休となった。このうち東武鉄道特急りょうもう号は積雪による太田駅構内の架線トラブルと強風の影響で終日全区間運休。他の鉄道も15日午前11時現在、運転再開の見通しは立っていない。

気象台によると、前橋市の積雪量は15日午前8時に73センチとなり、1896(明治29)年からの観測史上最多を記録した。これまでの最多は1945(昭和20)年2月の37センチで、今回はその約2倍となった。

桐生市内の積雪

雪国のような街並みと化した桐生市内(15日午前8時ごろ、相生町五丁目団地から吾妻山方面を望む)

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