華麗に生け込み、假屋崎省吾さん 絹の美・伝統芸能祭

 「絹の美・伝統芸能祭」に向け、華道家の假屋崎省吾さんが20日朝、会場となる桐生市有鄰館煉瓦蔵の舞台で花の生け込みを行った。江戸と桐生の「いきの文化」が共演する同祭は23日と29日、30日の夕刻開催。22日から始まる「桐生新町町立て祭・423年」の協賛事業でもあり、桐生祇園祭の鉾・屋台を飾る襖(ふすま)絵に囲まれた歴史ある空間で舞台を楽しむことができる。

 徳川幕府の天領地として町立てが行われ、絹織物業の繁栄とともに街並みが形成されていき、祭りや芸能も盛んになっていまに続く「桐生新町」。重要伝統的建造物群保存地区に選定された街なかで、江戸と桐生の伝統芸能が3日間にわたり共演する。主催は桐生の絹遺産活用実行委員会(北川紘一郎委員長)、文化庁補助事業。桐生タイムス社など後援。

 舞台美術担当の假屋崎さんは華道歴30年、個展「歴史的建造物に挑む」シリーズも開催。今回は「絹織物産地として富岡製糸場からも近く、日本の経済を担っていた面影が漂っている。イベントを通して桐生が元気になるよう願い、心を込めて生けました」と語る。

 レンガと木材の空間に映える角材の濃淡のブルーは希望を表し、花は温かみのあるシンビジウム、オンシジウム、レンギョウ、藤(アートフラワー)を鉄花器に立体的に生けた。1週間の展示を見越してレンギョウは会期中に開花する。

 町立て祭は22日からで午前9時〜午後4時。伝統芸能祭は23日午後3時半に本町四丁目のあーとほーる鉾座を出発する江戸の木場木遣(きやり)のお練りで幕開け。午後5時から有鄰館で假屋崎さんをゲストに開会式を行い、木場木遣に続いて桐生の白瀧神社太々神楽の「岩戸開きの舞」、桐生祇園おはやし連の演奏、神楽「種蒔の舞」が演じられる。入場無料。

 29日は中村壱太郎さんの歌舞伎舞踊とシンポジウム、30日は午後3時半から新内流しが無鄰館から本町通りを南下、桐生木遣は鉾座からお練りで北上し、有鄰館の舞台で演じる。

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