2人乗りEV開発 シンクトゥギャザー

 桐生市内で運行されている小型低速電動バス「MAYU(まゆ)」を開発したシンクトゥギャザー(桐生市相生町五丁目、宗村正弘社長)が、2人乗り低速小型電気自動車(EV)の開発を進めている。普通自動車の幅・足回りと骨格はすでに完成しており、目下ボディーのデザインを思案中。ターゲットは観光地。レンタサイクルに代わる“レンタEV”という位置付けだ。

 名前は「eCOM─mini(イーコム・ミニ)」。並列シートの2人乗り小型電気自動車で、後輪2輪に、MAYUで使用したインホイールモーターを採用。全長2メートル、全幅1・3メートル、高さ1・7メートルとサイズはコンパクト。最小回転半径3メートルと小回りが利く上、全長が普通自動車の幅と大差なく、普通車の駐車方向に対して縦置き駐車も可能。1台分のスペースに2台駐車できる。

 開発コンセプトは、観光地で普及が進むレンタサイクルのEV版。小型にしたのもそのためで、速度はMAYUと同じ19キロ以下と、ゆったりのんびり周遊できる移動手段を目指す。

 課題は開発費用の調達。同社では3月、みなかみ町にMAYUと同型の低速小型電動バスを2台納めたが、1台1台手づくりのため製作費がかかり、開発費に回せる額は限られている。前年度は活用できた経済産業省の「ものづくり補助金」も、今年度の採択はまだ未定だ。

 同社では今月中にも天井など外装の一部を完成させ、一歩一歩完成に近づける予定。宗村社長は「自分が旅行をしたときに、こんな乗り物があればいいなと思った。観光地への売り込みとともに、スポンサー探しも必要かな」と、計画の実現を模索している。

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