おかえり駿介君、心臓移植成功し1年8カ月ぶりに帰郷

 米国で心臓移植手術を受けた桐生市立小学校6年生、新井駿介君(11)が、1年8カ月ぶりに桐生に帰ってきた。今月7日に帰国して東京女子医大病院で検査や薬の調整を受け、21日に帰郷。自宅で静養しながら復学のタイミングをはかる。桐生に帰れて「うれしいです」とハキハキ答えた駿介君。いま一番したいのは「お菓子作り」だそうだ。

 駿介君は26日、両親の新井達也さん(45)、紀美子さん(42)や支援団体メンバーらと桐生市役所で記者会見、お礼と喜びを語った。21日に帰宅後は高かった血圧も落ち着き、家でストレッチや読書をして過ごしているという。

 「心臓移植はあんまり怖くなかったです」と駿介君。ニューヨークでは「言葉が通じないからジェスチャーで伝えたりしていました」。ずっと付き添っていた紀美子さんは「ずっと前を向いてがんばっている息子に、私の方が支えてもらった」と涙ぐむ。

 いま一番したいのは「お菓子作り」。ニューヨークのアパートでプリンを作って成功、今度は「マカロンやシュークリーム、初挑戦です。パソコンで調べて作る」。料理番組が好きで、4月ごろからパティシエになりたいという夢を口にしているそうだ。

 「学校に行くのは楽しみ。友だちに『ただいま』って言いたい」。まだ免疫抑制剤の調整などで東京に月2回ほど通院する必要があり、食事や運動制限もあるため、両親は「規則正しい生活をして体力をつけて、ゆっくりあせらず、1年間は大事にしたい」という方針だ。

 駿介君は身長148センチに伸び、渡航前より顔に赤みがさして笑顔も増えた。「家族一緒にいられるという何でもないことが幸せで、夢のようです」と紀美子さん。達也さんも「たくさんの方々のあたたかいご支援のたまもので、一人ひとりに感謝したい。またドナーの方とご家族に感謝します」と頭を下げた。

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