パーキンソン病のリハビリ、携帯端末アプリで取り組もう

 iPhone(アイフォーン)などの端末を使い、パーキンソン病のリハビリ運動に取り組んだり、毎日の病状などを記録できるアプリ「Dr.平林のPDmove!」の配信が始まった。わたらせリバーサイドクリニック(桐生市相生町一丁目)の平林久幸医師が考案したもの。平林医師は「自宅にある血圧計のイメージで気軽に使ってほしい。リハビリのきっかけとして楽しんでもらえれば」と話している。

 パーキンソン病は進行性の慢性疾患で、体のふるえや、動作が緩慢になるなどの病状が現れる。体の左右で運動機能に差が出るほか、治療薬が効いているかどうかで病状が大きく異なる特徴がある。

 今回、アプリに組み込んだリハビリ運動は指先の運動を中心にしたもの。子どもの声にあわせてテンポよく人さし指と親指を動かしたり、指で画面にまっすぐな線を書いたり。また、端末を手に持ち腕全体を動かす運動などもあり、ゲーム感覚で簡単にできる。

 運動の結果は数値化され、グラフなどで表示、視覚的に確認できる。こまめに使用して結果を記録していくことで、運動機能の左右差や、在宅時と病院診察時の体調の違い、薬の服用前後の症状の差などが把握できるようになるという。結果の変化を数字やグラフで確認して、患者や家族に定期的なリハビリが病気の進行を抑制できることを実感してもらい、より積極的なリハビリにつなげたい考えだ。 

 さらに、アプリの病状記録などの機能を生かして「医師やケアする家族、リハビリ・介護職などのコミュニケーションツールとして役立てば」と話している。

 構想から配信まで約1年、平林医師自ら試作を行い、製品化は公益財団法人三菱財団の助成を受け、システム開発などを手がけるアイ・エス・プライム(桐生市本町三丁目)に依頼した。平林医師は現在、認知症診断アプリの開発も視野に入れている。「認知症は早期発見・早期治療が重要。病院に行くきっかけになるようなアプリを作りたい」と意気込む。

 パーキンソン病リハビリアプリ「Dr.平林のPDmove!」はアイフォーン、iPad(アイパッド)、iPodtouch(アイポッドタッチ)専用で、Appstoreで無料ダウンロードできる。問い合わせはわたらせリバーサイドクリニック(電0277・53・3166)へ。

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