桑と絹の体験観光 まずは桑茶で食品開発

 桐生商工会議所(山口正夫会頭)が今年度から進める桑と絹を活用した観光プログラムが着々と進行中だ。商品化を視野に桑茶を使った食品開発が先行。27日に企画した東京発着のモニターツアーでお披露目し、参加者に振る舞う。染色体験とノコギリ屋根工場を巡るツアーは早々に満員となり、担当者は「桐生に目新しさと興味を感じる人が多い」と手応えを感じている。

 商工会議所内に都内の旅行業者や桐生観光協会担当職員らを委員とするプロジェクトを組織し、7月に始動した。桑を用いた新商品や宿泊・体験プログラム開発、旅行プランづくりなど観光振興に直接つながる取り組みを進めている。

 先行する商品開発は桑茶パウダーを使った食べ物。若宮(東五)が絹ごし豆腐、パティスリーウチヤマ(同)はシュークリーム、ベーカリーカフェレンガ(東久方町一)はあんぱんとクッキーをそれぞれ試作中だ。いずれも27日開催のモニターツアーで提供する。

 レンガは「地産地消の商品として桑でどんどんシリーズ化したい」と意気込む。若宮は「桑茶は豆腐とすごく相性がいいが課題はコスト」とする。ウチヤマは「ツアー後に店頭で試験販売した上で年明けから本格的に考えたい」と語る。

 27日のツアーは東武トラベル(本社東京都)が企画した。東武鉄道「スカイツリートレイン」で桐生入りし、ノコギリ屋根工場や桐生織物記念館などを見学し染色体験する日帰り旅行で、10月中旬に募集を開始。定員の48人が2週間でいっぱいになった。

 参加者は60代前後の女性が中心。担当の高石惠末さんは「富岡製糸場の世界遺産登録もあり、織物や絹に興味を持つ人が増えている。旅行商品で桐生は目新しく、ノコギリ屋根工場の問い合わせがあるなど関心も高い」と話した。

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