地元出身の群大准教授、若手研究者賞を受賞

 群馬大学理工学部の准教授として今春赴任したばかりの鈴木孝明さん(39)=みどり市笠懸町在住=が、科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞した。独創的な最先端マイクロ・ナノ加工技術を基盤としてバイオ、医療、光システムを実現する研究業績が認められたもので、桐生キャンパスでの継続発展が期待される。鈴木准教授は笠懸出身で桐生高校、群馬大学工学部の卒業生でもあり、「地元の人材育成や産学連携にも取り組みたい」と話している。

 鈴木准教授は群大工学部で修士、2000年に京都大学博士課程に移り、03年エネルギー科学で博士号取得。助手、助教をつとめ、08年から研究設備の充実した香川大学で准教授。今春15年ぶりに、群大工学部で出会った妻と3人の子とともに故郷に戻った。

 電磁メカトロニクス振動制御からスタートした研究は、半導体製造技術の応用へ。複数の機能を集積化したマイクロ/ナノデバイスを組み立て工程なしで作製する3次元微細加工法を提案し、例えば生体細胞に遺伝子を導入したり、染色体DNAを解析してがんを診断したり、血液一滴で高速診断するなどのバイオ・医療分野への応用や、超小型レーザーレーダーなど光システムへの応用と、複数のシステムを開発した。 「微細構造体の作製方法」で特許。がんなどの病理診断を高速診断するマイクロチップの開発ほか注目される研究は「医学部やメーカーなどと連携して産業応用を進めたい」と意欲。関東では産業界との連携にも有利と考える。今夏までには香川で使用していたオリジナル加工装置類を移動し、さらなる研究開発を本格化する。

 また故郷に戻ったことで「ロボット教室などの地域貢献事業にもかかわりたい」と語っている。

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