1000キロこえて届いたメッセージ、福岡→桐生、風に乗る

 山の中で拾いました…。桐生市梅田町三丁目に住む小沢政明さん(70)は先月、山菜採りに入った梅田の山中で、菜の花の種が入った袋を拾った。袋には福岡県福津市立勝浦小学校の学校名と、鉛筆書きでうっすらとメッセージが読み取れる。

 本社が勝浦小に問い合わせたところ、昨年11月9日、福津市で開かれた「マル勝まつり」のフィナーレで、地元小学生が風船で飛ばした花の種だと分かった。

 同校の太田剛教頭によると、勝浦小学校(矢野昭弘校長)は全校児童73人の小所帯。住民と学校が一緒になって取り組むイベントが多く、マル勝まつりもその一つ。毎年、児童がメッセージを書いた種に風船をつけ、大空に放っている。

 どこまで飛ぶのかは風まかせ。前回までは「届いた」の声も四国止まりだった。ところが昨年の風船は、うまい具合に西風に乗り、はるか1000キロの長距離飛行。「栃木県や茨城県、千葉県、神奈川県など、関東地方から『届いたよ』の声が寄せられています」と、太田教頭は話す。群馬県からは今回が初めてだった。

 種の袋には「勝浦は自然ばっかりだから、生物がたくさんいるから、好きな人はどうぞ。6年、伸竹」のメッセージ。「伸竹さんは今年卒業し、いまは中学1年生になって勉強しています」

 「福岡から届くとは」と驚く小沢さん。菜の花の種のまきどきは9〜3月。それまでは保管し、頃合いをみて子どもたちからの贈り物をまいてみるつもりだ。

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