“共通言語”はビートルズ、楽器奏でて世代を超える

 みどり市大間々町にある楽器店「スローハンド」のスタジオに、毎月第1、第3金曜の夜、自前の楽器を持った仲間が集まる。10代から60代まで10人ほど。彼らの“共通言語”はビートルズ。ひとたび音を鳴らせば、世代の壁は瞬時に立ち消え、音楽を共有する喜びが生まれる。

 スローハンドを営む小柴和久さんが「BEATLE(ビートル)道場」を開設したのは、今年1月。以前はセッション形式の「ブルース道場」を開いていたが、敷居が高く、「メンバーの輪は広がらなかった」という。

 もっと楽しい音楽の場をつくろうと、音楽教室の指導者でもある小柴さんが考え、たどりついたのがビートルズ。旧知のバンド仲間に加え、教室の生徒にも呼びかけ、ビートル道場は始まった。

 15日夜は8人が参加。コード進行と歌詞を書いた小柴さんお手製のボードを見ながら、「デイ・トリッパー」「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」「ノーウェア・マン」など、これまで覚えたナンバーを次々と演奏する。

 ある世代から上の音楽ファンにとって、ビートルズはいわば共通体験。「とっつきやすく、それでいて奥が深い。音楽的には追究のしがいがある」と、40年来のファンである和田利明さん(53)=足利市在住=は語る。

 一方、若い世代にとっては、ビートルズの曲そのものの魅力に加え、バンドというスタイルにもおもしろさがあるという。道場では毎回新曲に挑戦しているが、「演奏が完成したときの喜びが大きい」と、唐沢健志さん(17)=桐生市相生町=は話す。

 「1曲が短いのがビートルズのよさ。いま、若い世代はバンドから離れているが、世代を超えて一緒に演奏を楽しみ、いい曲を知り、バンドの楽しさに気づいてほしい」と、小柴さんは今後の展開に期待を寄せる。

 ビートル道場や音楽教室についての問い合わせはスローハンドの小柴さん(電090・3505・5704)まで。

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