雨台風被害、土砂崩れ、倒木、冠水 通行止め相次ぐ

 台風18号と前線の影響で桐生地方は9日、記録的な大雨となった。この影響で山間部を中心に土砂崩れや倒木、冠水などで道路の通行止めが相次ぎ、鉄道も運休や遅れなどダイヤが乱れた。桐生市黒保根町では340世帯が一時停電した。

 前橋地方気象台によると、9日の降水量は桐生市で101ミリ、同市黒保根町で107ミリと、9月のアメダス観測史上それぞれ5位と4位の大雨となった。1時間降水量では桐生市が9日午後3時29分までに34・5ミリ、黒保根町で同3時45分までに39・5ミリと、同史上それぞれ4位と6位を記録した。また降り始め(7日午後6時)から10日午前5時までの雨量は桐生市で134ミリ、黒保根町で138ミリに及んだ。

県道沼田大間々線

樹木や土砂が道路を覆った県道沼田大間々線(黒保根町下田沢楡沢地区で)

 大雨の影響で黒保根町下田沢の県道沼田大間々線(渓流フィッシング付近)と花見ケ原森林公園付近、みどり市笠懸町阿左美の県道桐生伊勢崎線(桜塚跨線〈こせん〉橋付近)で土砂崩れが発生。うち沼田大間々線は山の斜面が長さ約30メートルにわたって崩れ道路を覆った。県桐生土木事務所は10日中の復旧をめざしている。

 このほか、みどり市東町の国道122号(栃木県境―東町神戸)と、県道の上藤生大州線(梅田町五丁目)、根利八木原大間々線(黒保根町八木原―大間々町塩原)、沢入桐生線(草木湖左岸)は大雨のため一時通行止めとなった。

 わたらせ渓谷鐵道は雨量計が基準値を超えたため、9日午後4時台から大間々―間藤間の運転をすべて見合わせた。JR両毛線も9日午後3時台から高崎―桐生駅間の上下線で一部列車が運休。東武鉄道は栃木県内の大雨の影響で、10日も特急りょうもう号の上下計17本(うち部分運休2本)を運休した。

 桐生市消防本部によると、大雨などによる9日の出動は14件に上り、うち浸水の恐れが11件を占めた。みどり市によると、大間々町高津戸地区の1世帯2人が山崩れの危険を感じ、近くの公民館に自主避難した。

 気象台は9日午後3時すぎに桐生、みどり両市に土砂災害警戒情報を発表したが、同日午後8時25分に解除した。しかし、大雨で地盤が緩んでいる所があるため、引き続き土砂災害や川の増水などに注意を呼びかけている。

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