知的障害者の自立支援プロジェクト、初の展示会

 知的障害者の描く力を生かした自立を支援する「ウオーターストライダー(アメンボ)」プロジェクトによる初の展示会「アートブリュット~私たちが見ている視点の向こう側~」が30日まで、桐生市仲町三丁目の伊東屋珈琲2号店で開かれている(木曜定休)。6人の絵画や絵日記、立体造形物を並べ、デザインの可能性を探る。

 プロジェクトはデジタルデザインを生業とする「デジタルギルド桐生」(金子義弘代表)が進めているもの。昨年には地元企業に作品をロゴマークとして採用してもらっている。展示会は取り組みをより広く知ってもらい、活動を発展させる一環で企画。音楽や美術など地元の専門家の協力も得て実現した。

 作品を発表したのは桐生と伊勢崎の6人。PCで絵や動画を制作する倫太郎さん(19)、花を題材に絵を描く圭ちゃんさん(47)、ペン画と張り絵の優香さん(15)、絵日記の宮原稜さん(18)、立体の建物やキャラクターなどを手掛けるゆうすけさん(15)、自動車のペーパークラフトをつくる石井恵吾さん(14)。計60点が飾られている。

 「皆それぞれが生きていくための強い武器を備えているが、展示してほめられるだけでは食べていけない。全員が違うものづくりをするので個々に合った提案を考え、より大きなうねりにしたい」と金子代表は先を見据える。

 石井さんの母親(40)は「こうした機会がなければ、どこに出すこともなく家で埋もれるだけなのでうれしいし、少し誇らしいです。何かの形になっていけば」と期待していた。

 時間は午前10時から午後7時まで。17日は冨沢仲さんらによるライブ、18日は消しゴムはんこのワークショップも予定されている。

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