野中君「とんでもない」大会新、ソフトボール投げ県記録会

 第44回県小学校陸上教室記録会(県教育委員会など主催)が28日、前橋・正田醤油スタジアム群馬で開かれ、新里東小6年の野中駿哉君(12)が男子ソフトボール投げで91メートル55の大会新記録で優勝した。それまでの県記録(87メートル49、2009年)を4メートル06上回り、初の90メートルの大台突入に、「全国記録級だ」とスタジアムがどよめいた。

 実は小学生の陸上には全国大会がないため、一概に「全国記録」とはいえないのが歯がゆいところ。陸上のクラブチーム所属選手のみが出場できる「全国小学生陸上競技交流大会」があるが、同大会記録(87メートル50)をはるかに上回ったことは間違いない。

 ある陸上関係者は、「とんでもない記録。通常、小学6年男子の県大会の優勝レベルは75メートル。85メートル級でも20~30年に1度の逸材。90メートル越えなど見たことがない」と驚く。

 今回破った09年の県記録も、同大会で最も古い1980年の記録が29年ぶりに更新されたもので、現在樹徳高校3年で野球部の葭葉ニコ投手が立てたもの。野中君はこの記録を目標にしていたが、結果は予想以上で、「まさか90メートル以上飛ぶとは」と自分でも驚いたという。

 野中君は陸上選手ではなく、8月にプロ野球・埼玉西武ライオンズのジュニアチームに選抜された野球選手。桐生市役所の野球部に所属する父・克哉さん(48)譲りの強肩に恵まれ、15日に行われた同大会の桐生予選では、男子ソフトボール投げで82メートル51を投げ、34年ぶりに桐生市記録(79メートル85、81年)を更新した。

 克哉さんもかつて79年に同種目で桐生市記録を保持。その記録はわずか2年後に破られ、今年まで34年間保持されていた。それを駿哉君が更新。克哉さんは、「因縁の記録を、まさか息子が破るとは」と感慨深そうに話していた。

関連記事: