空き店舗活用し第二の人生、あたため続けた夢実現

 元県職員の金居成治さん(65)=桐生市堤町二丁目=が、末広町通り沿いに喫茶「茶店」をオープンさせた。「まちを歩く人がひと息つける場をつくりたい」。“織都桐生”案内人の会のメンバーでもあるマスターは、昔ながらのサイホンでいれた心づくしの1杯で、くつろぎの空間を目指す。

 金居さんにとって、カフェの経営は学生時代からあたため続けた目標。東京ですごした大学生のころ、新宿の喫茶店でアルバイトをした。「繁盛した店で、サイホンで入れるコーヒーがうまかった」という。

 当時の味が忘れられず、県職員を退職後、カフェのマスターを目指して一念発起。サイホンの使い方を思い出しつつ開店準備を進めた。当初は路地にある小さな店を目指したが、桐生市のホームページで空き店舗情報を探すうち、末広町の物件にめぐり合った。

 「まち歩きを楽しむ人が気軽に立ち寄れる店が少ないなと、以前から気になっていたんです」。買い物に訪れたお年寄りが休める場所も、決して多くはない。

 こうした視点を踏まえ、金居さんは目抜き通りへのカフェ出店に踏み切る。桐生市の設けた中心市街地空き店舗活用支援資金融資制度を利用。15席ある室内は落ち着いたトーンに仕上げ、トイレの雰囲気も家庭的にした。

 ブレンドは1杯250円。にがみを落とし、「ガツンとくるけれど飲みやすい味」を心がけた。紅茶やケーキ、トーストなども用意している。

 オープンしたばかりで、「まだペースがつかめません」と笑う金居さん。「観光案内資料なども置く予定。まちなかに来たら、気軽に立ち寄って」と呼びかけている。

 営業は午前10時半~午後6時。火・水曜定休。場所は末広パーキング向かい。

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