空き家相談ペース倍増、今春の窓口一本化で

 桐生市に今年度寄せられた空き家の苦情や相談が10月末時点で400件を超え、前年度の約2倍のペースで増えている。老朽化した問題空き家への苦情や、物件提供と移住相談がともに急増。4月に市が空き家対策室を新設して相談窓口を一本化したことや、5月の空き家対策特措法全面施行による関心の高まりとみる。市は問題空き家の改善とともに、29日に移住者向けの空き家見学会を開き、市内への移住を促そうと力を入れている。

 総務省の2013年住宅土地統計調査によると、桐生市の空き家率(全住宅に占める空き家の推定割合)は12市トップの17・3%。

 市に今年度寄せられた空き家の苦情や相談の総数は10月末時点で407件。9月末までの上半期だけで369件に上り、前年度1年間の総数312件を上回る倍増ペースだ。

 内訳を見ると、屋根瓦の落下や草木繁茂で危険な問題空き家への苦情は141件。前年度1年間の総数67件の2倍を超えている。

 市が問題空き家への苦情を受けた場合、所有者に伝えて改善を促すが、実際に対応した所有者は半数程度。相続などの問題で所有者の確定に苦慮するケースもあるという。

 一方、市内の空き家・空き地情報を移住希望者向けに市ホームページ上に掲載する「空き家・空き地バンク」への物件提供と移住相談は266件。10月末までの7カ月間で、前年度1年間の総数245件を上回っている。

 市はさらなる定住促進につなげようと、来年2月に都内で予定する市単独での空き家相談会や、市内で行う空き家見学会でのPRを強化。田舎暮らし情報誌へ積極的に情報提供するなどして、移住希望者の掘り起こしに努めている。

 29日の空き家見学会は梅田町や川内町など郊外の空き家5件を貸し切りバスで見学する。同日に新川公園で開かれる「わたらせ森と木のまつり」を訪ね、地元住民と交流する時間も設ける。

 空き家見学会についての問い合わせは市空き家対策室(電0277・46・1111、内線367)へ。

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