奥村酒造の店蔵取得へ、観光の拠点化を想定、みどり市

 みどり市は2日の市議会本会議で、同市大間々町中心街にある奥村酒造(2013年廃業)の店蔵跡を取得して活用する方針を明らかにした。歴史的な建物が数多く残る大間々の街なか散策の拠点として、観光関係団体の事務所などに使うことを想定。まちづくり事業を支援する国の交付金を導入し、16年度にも取得したい考えだ。

 奥村酒造は滋賀県日野町出身の近江商人が、江戸時代の1749(寛延2)年に創業。「福榮」「起龍」などの蔵元として知られたが、近年の日本酒離れなどを受け、9代目当主・奥村秀俊さんが13年に自主廃業した。

 敷地内には、現存する県内最古の酒蔵とされる1771(明和8)年築造の仕込み蔵など数棟の蔵が残っているが、老朽化が激しいことなどから、奥村さんは解体する意向を示している。

 市が取得をめざすのは、本町通り(国道122号)沿いにある店蔵跡。棟札などは未確認で詳しい建築年は不明だが、市文化財課によると、少なくとも築100年以上とみられている。

 市産業観光部の眉丈山芳一部長は2日の市議会で、椎名祐司市議(市政ク)の一般質問に対し、「所有者との協議が整えば、16年度に取得し、17年度に改修する方向で検討している」と答弁した。

 売買金額は未定だが、市が計画するまちづくり事業費の4割を補助する国の都市再生整備計画事業の採択をめざし、16年度予算で買収したい考えだ。

 市では、市観光物産協会の事務所や、市観光ガイドの会の活動拠点とすることなどを想定。歴史的な建物の保存活用を通じて観光振興を図る方針だ。(2日、本会議)

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