ネクタイ製造のアルファテックス、産地の技術でストール本腰

 ネクタイ製造のアルファテックス(桐生市広沢町一丁目、荒川正博社長)がストール生産に本腰を入れ始めた。クールビズの浸透でネクタイ需要に陰りがみえる中、本業で長年培ってきたシルクの製織と桐生産地の技術を生かし、付加価値の高い商品開発で女性向けの高級品市場を切り開こうとしている。

 同社は大手ネクタイメーカー・アラ商事(本社東京都、同社長)の子会社。アラ商事がネックウエアの新市場開拓の一環で5年前にストールへの進出を企画し商品の差別化を模索する中、荒川社長のトップダウンで桐生の絹とジャカード織りにこだわったものづくりの推進が決まり、2013年から製造部門であるアルファテックスで開発がスタートした。

 織りや打ち込み密度などに試行錯誤を重ねる中、たどり着いたのがシルク起毛。生地に加工をかけ、カシミアのような触り心地を出した。

 高度な柄表現に地元整経機メーカー・スズキワーパーの最新機が活躍。カットジャカードやプリントで産地技術を活用し、市場で競合の少ない商品づくりを進めている。親会社の独自ブランド「Hurri Curri(ハリクリ)」で展開中。品質の高さが評価され、百貨店での取り扱いも増えてきた。

 「シルクの起毛は加工が繊細で難しいが、少しずつ安定してきて形がみえてきた」と深水孝幸営業本部長。「他社がやらないところで付加価値をつけ、適正価格で販売する。ようやくそのスタートラインに立った」と話す。

 絹を中心に天然繊維での展開を図り、ネクタイに続く柱に育てたい考えだ。

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