「優和クリニック」、閉院へ 地域の産科、3医療機関に

 桐生市浜松町一丁目の「優和クリニック」(太田裕穂院長)が来年1月20日、閉院することがわかった。1915年の外科太田病院の開院以来、地域の医療機関として親しまれてきた100年の歴史に幕を下ろす。以降、桐生・みどり地域で出産できる医療機関は桐生厚生総合病院(桐生市織姫町)、くりはら医院(同市仲町一丁目)、たかのす診療所(同市川内町二丁目)の3カ所となる。

 優和クリニックは1915年に外科病院として開業。53年に産婦人科を診療科に加え、2001年には産婦人科を中心にクリニックとして装い新たにスタート。「よりよい出産」をコンセプトに、地域医療の現場で大きな役割を担ってきた。

 現在、勤務する医師は太田院長のみ。地域の産科医減少に伴い心身への負担も大きく、24時間365日出産に対応できる安定した診療体制を維持することが困難になった。同クリニックでは、12月30日と来年1月4日から閉院の20日まで、希望する患者に他医療機関への紹介状を作成している。

 なお、桐生・みどり地区では今年3月に桐生市相生町二丁目の高橋産婦人科医院が産科を休診して以来、出産できる医療機関が四つとなっていた。来年1月20日以降は産科を持つのは3医療機関となる。

 最大の病床数35を持つ桐生厚生の産婦人科の平均利用率は71・8%(2015年1~11月)と地域として病床数の確保はできている。しかし産科医の減少に伴い、医師一人ひとりの負担は増しており、負担軽減、医師数の確保が課題となっている。

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