群馬高専特命教授・小島昭さんを表彰

 群馬高専の特命教授、小島昭さん(70)=桐生市本町四丁目=が科学技術振興機構(JST)のイノベーションコーディネータ賞を受賞した。「炭素繊維・水質浄化技術の研究成果をカキの養殖などに発展させ、東日本大震災の復興に寄与するなど、長年にわたる高専での経験によってシーズの発掘や外部資金の獲得、事業化など多様な実績を上げている」ことが評価された。

 JSTは、市街地を実験走行した低速電動小型バス「MAYU」の開発をはじめ、群大理工学部や北関東産官学研究会とのつながりなどで桐生との関係も深い。今年度の同賞には小島さんを含め13人が選ばれたが、本県在住、高専関係者では過去に受賞者はおらず、小島さんが初めてという。

 小島さんは30年以上前から、研究成果を企業に橋渡しする事業を進め、全国の高専で初めての産学官共同研究拠点を群馬高専に開設。今までのコーディネート活動では、FRS炭素人工歯根材(日大歯学部・群大工学部・三菱化学)、補助人工心臓ポンプ(東京女子医大・サンメディカル技術研究所)をはじめ、桐生織協などと連携して開発した「炭素繊維水質浄化材」や、高崎市の企業と共同開発した「地球水活性材」(岩手県山田町でのカキ養殖の成長促進実験事業で使用中)なども手掛けている。

 小島さんは「一緒に汗をかいてくださった桐生市民、県民、産官学関係者の方々に感謝します。これからも地元産業界の発展のためにパワーを傾注したい」と受賞の喜びを語っている。

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