スマホ老眼

 「ずいぶん遠いねえ」「そんなに離すのか?」と、笑われることが多くなった。老眼である▼最初に感じたのは文庫本だった。目と文字の距離感は長年の感覚が腕に染みついているものだが、それがどうも狂ってきて、腕がへんに疲れた。遠くから近くに、その逆も、焦点を移すのに時間がかかるようにもなった▼視力が良くない人には「今さら何を言ってるんだ」と一笑される話だと思うが、これまで「見る」という行為に苦労したことがなかったので、近眼の方々のご苦労が少し分かった気もする▼ある日のみどり市議会で数えてみると、市長ら執行部の25人と市議20人の計45人のうち、メガネをしていないのはわずか4人。実に91%の人がメガネをしている。世の中そういうものなのか▼犯人はスマホに違いない。3年ほど前に使い始めた途端、老眼が一気に進んだ実感がある。スマホにしてから、入手できる情報量やちょっとした検索の速度は向上したが、その代わりに目が悪くなった。技術の進歩が肉体を退化させる典型的な現象が自分に起きている▼仕方なく最近、老眼鏡を買った。文字が鮮明に見えて楽だが、メガネを持ち歩くことが習慣になっておらず、きょうも自宅に忘れた。(

地域で支える自覚

 先月21日発生した軌道検査車両の脱線事故を受け、線路の点検・補修作業に取り組んできたわたらせ渓谷鐵道が、10日から全線での運転を再開した。

桐生祇園祭、初のPRポスター

 2017年の桐生祇園祭をPRするポスターが完成した。昨年発足した桐生祇園祭保存会(蓮直孝会長)が群馬県の補助を受けて製作したもので、大きさはB2判(72センチ×51センチ)。6年前の本町二丁目屋台が鉾(ほこ)と対峙(たいじ)する光景をメインに、桐生祇園祭の各行事がカレンダー付きで紹介されている。

69回目のフィナーレ、音楽、ダンス、演劇でにぎやかに

 第69回桐生市文化祭は最終日の11日、桐生市立中央公民館市民ホールで「市民音楽会」の「合唱・器楽」が開かれたほか、市民文化会館では「第6回洋舞フェスティバル」と演劇公演「不思議喫茶メルベーユ」が行われ、約1カ月の祭典はにぎやかに幕を閉じた。

お邪魔します

 「自分の場所から動かないで『いつでも来てください』なんて言ってもだめなんだよね」。これは桐生市老人クラブ連合会理事の一人から聞いた言葉。活動のうえで心がけているという。「『お邪魔していいですか』って出向かないと人とのつながりはできないよ」。新規会員の開拓も地区同士の結びつきも、大切なことは同じ▼2005年、桐生・新里・黒保根の1市2村が合併し、その動きにならった団体があって、多くは旧桐生市内に取りまとめ機関を置いた。けれど合併前から続くそれぞれの団体は足場をきっちり固めて独自の活動してきて、それを「一つにします」というのは、難しい部分も多かったろう▼だからこそ、前述の心がけである。旧桐生市内の各地区はもちろん、新里・黒保根地区との連携強化は特に重点を置く。もともと別個だった組織を結び付けようと「とにかく出かけていく」。かしこまった場でなくていい。顔を合わせて話し、同じ釜の飯を食う。ただそれだけ。だけど実行するにはちょっとの手間としっかりした思いが必要となる▼合併から10年あまり。それぞれの地域特性、風習をそのままに生かしながら、今も新しいつながりを模索し続ける人たちがいるのだ。(