大矢選手、代表デビュー なでしこジャパン

 サッカー女子、大矢選手が代表デビュー―。みどり市笠懸町出身で、愛媛FCレディース(なでしこリーグ2部)のフォワード大矢歩(おおや・あゆみ)選手(22)が9日、熊本市のえがお健康スタジアムで行われた国際親善試合キリンチャレンジカップで日本代表(なでしこジャパン)として後半38分から出場した。短時間ながら左サイドの攻撃的ポジションで躍動し、シュートも放つなど積極的なプレーを見せた。試合は日本代表がコスタリカ代表に3―0で快勝した。

伝わるぬくもり

 繊維産業は衰退産業だと、一般的にはみられている。分類上は軽工業で、発展途上国が工業化し始めたとき、主要産業となるのがよくあるパターンで、途上国から大量の繊維製品が輸入され、海外高級ブランドさえも生産地に中国などを活用している現状をみると、厳しいのには違いない▼だが、考え方次第で、道はまだまだあるのだと、こいのぼりの捺染(なっせん)で知られる桐生市境野町の染め工場、平賢の新しい取り組みをみて実感している。本業の技術を生かした桐生らしいものづくりで地域を発信したいと、入社丸10年の小山哲平さん(33)が手拭いの生産を始め、消費者に届けはじめた▼地場の繊維産地を回っていて、「これは作っていないな」という物の一つが手拭いだった。正確には、決して作っていないのではなく、本格的に小売りするところがなかった。手拭いメーカーとなった同社は、商品名も直球で「桐生手拭い」にした▼若者にも好まれるだろう高感度のデザイン。柄に「KIRYU」の文字をさりげなく入れ込むなど、地域を発信したい思いを形にした。手染めで丁寧に仕上げられている背景を知ると、作り手のぬくもりが布から伝わってくるようだ。(

2度目の「キズナフェア」始動、支援の輪、今年はまちなかから

 東日本大震災の津波で被災した岩手県陸前高田市の復興を支援しようと、桐生市立商業高校ビジネス研究部の生徒たちが2度目の「キズナフェア」の開催に向けた準備を始めた。前回の桐生グランドホテルから、今回はメガドン・キホーテ桐生店に舞台を移動。同店と末広町商店街、桐生の飲食店有志の協力を仰ぎ、まちなかから支援の輪を広げる計画だ。

山鹿英助さん、喜寿を記念し初個展

 山鹿英助さん(77)=桐生市永楽町=が喜寿を記念した初めての個展「私の手遊(すさ)びとコレクション」展を開いている。会場は桐生市本町三丁目のパンセ・ギャラリー。木版画や藍染め、絵馬など民芸色濃い作品たちが真っ白な空間に浮かび上がり、集める喜び、描く楽しさを伝えている。16日まで(午前11時~午後5時)、入場無料。

志士と烈婦と

 旧黒保根村が誇る名誉村民に、星野長太郎と新井領一郎がいる。長太郎は官営富岡製糸場開業から2年後の明治7年、民間初の器械製糸所を水沼に創業。全国から伝習工女を受け入れて蚕糸産業振興に尽力。弟の領一郎は明治9年に弱冠22歳で渡米、誠実な取引で日本生糸の信用を回復した▼その二人と初代群馬県令の楫取素彦、寿夫妻が向き合う銅像が、前橋公園に立つ。吉田松陰の形見の短刀を、妹である寿が領一郎に贈る場面だ。松陰は海を渡ろうとして果たせず、安政の大獄で刑死。その魂がこもった短刀である。渡米するに当たっての志を奮い立たせ、心底から支えただろう▼子孫の楫取能彦さん(70)は「寿は激しく、松陰が心配したほどの烈婦。まじめな素彦とは相性が良かったようです。兄の形見を渡すとは素彦も驚いたと思うが、性格でしょうね」と語る。「楫取の記録は空襲で焼けて、ない。短刀はアメリカに渡ったから残った」とも▼その短刀の逸話は領一郎の孫ハル・ライシャワーの著書「絹と武士」で初めて世に知られ、ひ孫のティムさん(57)から前橋市に寄託され、一般公開の運びとなった。桐生にもきちんとした収蔵庫と学芸員のいる展示施設があれば…と思う。(