不ぞろい野菜で「アート」楽しく、川内の高草木さん

 桐生市川内町五丁目の自営業、高草木秀行さん(60)=テクノサポート代表=が家庭菜園で取れた数種類の野菜で「やさいアート」をつくり、それを名刺大ほどの写真カードにして知り合いなどに配っている。裏面には元気が出る言葉も印刷してあり、受け取った人に喜ばれているという。

記録の役割

 360余年の歴史を刻む桐生祇園祭で、祭りの実働部隊を務めるのが本町一―六丁目・横山町の若衆。その束ね役が行司と呼ばれる役職だ。本町二丁目町会が天王番を務めた今年の祭りで、行司会は小さな改革に取り組んだ▼祭りを前に、各町の行司は繰り返し顔を合わせ、天王番の行司を中心に祭りを下支えするための準備を図る。これまでのやり方を確認した上で、今年はどうするのか。一つ一つ確認し、異論が出ればそれを審議し、やり方を決めてゆく。大切な合意形成の過程である▼今年はその審議過程を議事録に残すという、新たな試みに挑んだ。今のしきたりがいつ、どんな経緯で生まれたのか。後継者が来歴を知る上で、過去の審議過程は参考になる。似たような課題が登場したときにも解決へのヒントになるはずだ。先日の反省会で、議事録は無事、三丁目町会の行司へと引き継がれた▼議事録を残すのは後世のため。まして公人のかかわる会議で、何が話し合われ、どこに落ち着いたのか。過程を公にできる仕組みを整備するのは当然のこと。森友・加計問題で疑惑がぬぐえぬ原因は、審議過程の「欠損」もしくは「非開示」にある。記録はだれのために残すのか、問い直してほしい。(

新わたらせ健診、受診率低調34・6%

 健康状態を確認し、生活習慣病予防を図る桐生市の特定健康診査「新わたらせ健診」の2016年度実施結果がまとまり、対象となる40~74歳の国保加入者2万4890人の受診率は34・6%(8621人)だった。「第2期特定健康診査等実施計画(13~17年)」で掲げた目標値60%から遠い受診率に、医師会公衆衛生担当の北川泰久医師は警鐘を鳴らし「まずは受診を。早期に異常を見つけ、生活習慣病を予防することが健康寿命延伸・将来の生活の質の維持につながる」と呼びかけている。

3校統合からもう10年、中央中で節目の記念式典

 桐生市立中央中学校(桐生市美原町、今泉周二校長、生徒数283人)で2日、創立10周年記念式典が行われた。西、南、昭和の3中学校が統合して2008年4月に開校した中央中も、すでに1087人の卒業生を送り出して開校10年。体育館で行われた式典では全員で校歌を歌い、節目のときを共有した。

衆院選雑観

 長いものに巻かれたほうが、人は何かと楽かもしれない。だが、批判的思考が弱体化することによって、全体主義が国を覆い、権力の暴走を許す。戦前の日本の風景だ▼国家権力は国民をだますことがある。歴史はそう教えているはずだ。だからこそ権力を批判するジャーナリズムは重要なのに、一部の政治勢力やそれに迎合したネットの世界では、現政権に批判的な言論を「反日」などと攻撃する言論が広がっている。こうした安直なレッテル張りの風潮を、社会学者の宮台真司氏は「感情の劣化」と呼ぶ▼北朝鮮という敵を設定し、敵から国民を守るという主張は、国家権力として当然だろうが、実態はどうか。米ニューヨークタイムズは「安倍氏は自分の都合のいいタイミングで解散総選挙を行うために北朝鮮というカードを利用している」との見方を伝えた。要は、野党の混迷と北朝鮮情勢に便乗した解散総選挙ということだ▼英デイリー・テレグラフは「あらゆる国の有権者は今、現状に失望しきって、たとえ深刻なリスクであっても、リスクを取って変化を起こそうとする機運が高まっている」と報じている。私たちの日本にも当てはまるのかどうか。22日の結果はいかに。(