桐生シリーズ

 手拭いに続き、今度はハンカチである。何かというと、商品名に「桐生」の地名を冠した繊維製品だ。どちらも販売を通じ、地元桐生市を盛り上げたい強い思いがある▼手拭いは染め工場の平賢が手掛ける。現代風の鮮やかな色柄に加え、伝統柄をひとひねりしたり、さりげなく桐生らしさも投影したデザイン性の高さが特長だ。インターネット通販や直販に加え、取扱場所を増やしつつ展開中だ▼一方のハンカチは、染色整理業の老舗、朝倉染布。東京・渋谷や池袋などにビルを構え、高感度ファッションを発信するパルコと組み、クラウドファンディングを活用してウェブサイト上で予約の受け付けを始めた。先端加工を駆使し、拭いたそばから乾いてさらさらした触感が続く布には魔法がかかったようだ▼産地組合が申請する地域団体商標を除き、地名入りの商標取得は難しいが、こうした動きが続きヒットが生まれれば、桐生の“ブランド化”は着実に進んでいく。直近では商工会議所が進める「桐生マフラー」の企画も控える▼折しも、市を挙げて応援する陸上の桐生祥秀選手が100メートル走で日本人初の9秒台を達成したばかり。追い風が吹いている気がしてならない。(

衆院選「10月22日」軸、群馬2区は3氏が準備

 安倍晋三首相は18日、公明党の山口那津男代表に、28日召集予定の臨時国会冒頭にも衆院を解散し「10月10日公示―同22日投開票」を軸に衆院選に踏み切る意向を伝達、山口氏は了承した。これを受け、自公両党は選挙準備に入った。桐生、みどり両市を含む群馬2区では、自民党の井野俊郎氏(37)=2期=と民進党の石関貴史氏(45)=比例北関東、4期=の両現職が三たび対決し、共産党新人の長谷田直之氏(61)が絡む構図になりそうだ。

災害に備え“自治会長ゲーム”、避難所の運営を想定

 災害に強い地域づくりを目指して開発された「自治会長ゲーム」が16日、桐生市内で開かれた防災講座で行われ、約50人の参加者が初体験した。それぞれが「自治会長」となって他の参加者と積極的に会話し、災害時の避難所運営などに必要な特技や経験などを発掘する。講師陣は避難所運営で見落とされがちな女性目線の大切さなども強調。「災害時に避難所をつくっていくのはみなさん自身」「力を合わせて地域防災力を高めて」と訴えた。

大事なこと

 台風一過の朝。うすひんやりとした廊下を抜けて、トイレから出てくると、ネコたちが朝のあいさつ(朝ごはんのおねだり)で待ち構えていた。いつもと変わらぬ風景▼不幸中の幸い、この近辺ではさしたる被害もなく通り過ぎた台風。そのまっただ中でもネコたちはいつもどおり、おのおののお気に入りの場所でごろんと寝ていた。確かに家の中にいれば、時折激しくなる雨音や大木をざわめかせる風、テレビのニュースのほかは、台風を認識することもなかった。もっとも、情報があったところで、避難するぐらいしかやれることはないのだが▼近隣国からの2度目のミサイルが通り過ぎた。テレビのニュースとJアラートのほかは、認識するすべもなかったが、情報があったところで、避難するぐらいしかやれることはない▼台風は天災、ミサイルは人災。似て非なるものである。天災を物理的に避けることは難しいが、人災は本来、可能である。けれど現実的には、交渉ごとは国家レベルの偉い人たちに託すだけで、庶民には手が出せない▼行き着くところ、庶民ができるのは、情報を得ることと避難すること。それしかできないからこそ、とても大事なことなのである。(

風車を見ながら考えた

 千葉県の銚子市で、風力発電用の大型風車が幾本も立ち並ぶ景色と出合った。港町の低い家並みの向こう側に、白い風車がすっくと立ち、長い3枚の羽根がゆっくりと旋回している。